精神科臨床を始める人のために

出版社: 星和書店
著者:
発行日: 2007-01-24
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784791106202
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:約3営業日

2,090 円(税込)

商品紹介

精神科臨床に長年携わってきた著者が、これから精神科を専門にしようとしている医師、精神科診療を行う研修医や医学生に向けて書きつづった臨床診断のためのテキスト。「体験を聴き、症候を読む」という臨床姿勢を貫いてきた著者が、治療を見据えての診立ての方法、プロセスを詳細に解説する。初診での基礎情報の集め方、状態像の特定法や記載例など、臨床経験から導きだされた豊富な内容が満載。また臨床の日々にある精神科医の思いを書きつづった「雑感」を6篇収録する。

目次

  • 精神科臨床を始める人のために

    ―目次―

    第1章 精神医学における臨床診断のあり方
    I.臨床診断とは仮説設定である
    1. 疾患概念vs.臨床診断
    2. 臨床診断=仮説設定という認識の有用性
    II.臨床診断は予見と「疑見」を含むものでなければならない
      1. 予見の必要性
    2. 「疑見」の必要性
    III.臨床診断は「治療の成否」によって検証される
    【精神科雑感1】疑診のすすめ
    【精神科雑感2】「心の病」に物申す

    第2章 精神科臨床診断のための基礎情報
    I.年齢,性別,職業
    II.主訴と受診動機(患者)and/or来院理由(同伴者)
    1.〈主訴〉と〈受診動機〉は別のものである
    2. 同伴者がいる場合には,患者とは別個に〈来院理由〉を
    尋ねる
    3.〈主訴〉,〈受診動機〉は患者の生の言葉で陳述通りに
    記載する
    III.現病歴
    1. 現病歴をいつの時点から書き始めるかは治療者の判断に
    属する
    2. 時間を追って記載し,時期の特定とともにその折の患者の
    年齢や社会的立場も明らかにしておく
    3. 患者ならびに同伴者の陳述を生かし,術語は用いずに
        記載する
    IV.家族歴
    V.既往歴
    VI.生活史
    【精神科雑感3】万年筆が臨床眼を鈍くする!?
    【精神科雑感4】若くして癌で逝った,ある患者との別れ

    第3章 精神科臨床診断の要としての状態像診断
    I.精神科臨床診断の要は状態像の特定にある
    1. 精神医学的診断面接
    2. 状態像の概念
    3. 二段階の診断過程
    II.状態像診断
    1. 状態像診断とは〈解析と統合に基づくパターン認知〉
        である
    2. 状態像診断とは〈動的プロセス〉である
    III.状態像記載の実際例
    【精神科雑感5】‘インテリやくざ’たれ!
    【精神科雑感6】障害を受けるのも心,その心を受け止めねば
               ならないのもまた心

最近チェックした商品履歴

Loading...