薬剤師にとって糖尿病は,典型的なチーム医療実践の面から,さらには薬剤管理指導業務,服薬指導の上からも重要な疾患です.現在多くの施設で薬剤師も糖尿病患者への療養指導を担当しており,これを反映して昨年3月に実施された第1回糖尿病療養指導士認定試験で,看護婦,栄養士に次いで多くの合格者を輩出しました.本書は,月刊誌「薬局」に「薬剤師のための糖尿病アプローチ」と題して好評連載された内容をもとに,糖尿病療養指導の基礎と実践に役立てていただけるよう,その後の診断基準の改定や新薬の開発など最新情報を盛り込み,新たな指導実例も加えて解説しました.