本書は1998年3月に初版が出版され、2000年8月に第2版が出版された。その折にも小さな修正はされたが、初版から4年経つと分野によってはかなりの手直しが要求されるようになり、今回改訂に踏み切った。進歩の著しい「遺伝と環境」は新しい著者によって全面的に書き換えられたし、「精神医療論」、「アルコール関連問題」も同様である。初版では国際分類に抵抗して残した「神経症」という名称のタイトルも本書ではICD-10に基づき「神経症性障害、ストレス関連障害、および身体表現性障害」に変えた。「法と精神医学」も成年後見制度などの大きな変化があり、新著者によって特に精神保健福祉士資格取得試験の出題基準にも配慮した構成になっている。(「第2版序」より)