本書は呼吸器領域の「生物学」、「病因と病態」、「診断の進歩」、「治療の進歩」という4つの切り口で、この1年間特に成果の上がった領域のreviewをそれぞれの執筆者にお願いしている。編集者としての立場からすると、最新でありながら確立された成果、基礎医学でありながら臨床への波及効果の大きい研究、病因や病態に関するbreak_through、診療にぜひ取り込みたい診断技術や治療法、そして呼吸器領域全体を網羅していてかつ重複がないこと、などの課題をクリアーして1冊の書物にすることを望んで編集にあたった。