プリオン病 第二版

出版社: 近代出版
著者:
発行日: 2002-08-20
分野: 臨床医学:内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN: 4874020798
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

2,420 円(税込)

商品紹介

「プリオン」それは誰もが持っているプリオン蛋白から生じた病原体…:今や日本でもBSEにかかったウシがみつかったことは周知の事実であるがどうやってみつけることができたのだろうか。その発見は早かったのか、遅すぎたのか。そして、スクレイピー、BSE、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病へと浮かび上がる一本の道筋。様々な神経疾患に関わる病原体は20年前プルシナーによりプリオンと名づけられた。はたしてプリオン病は近代社会への警鐘なのか。

目次

  • プリオン病 第二版

    ―目 次―

    1 プリオン病の研究と歴史

    1 ヒツジの病気から生まれたスローウイルス感染の概念
    2 ヒツジの病気からヒトの神経病へ
    ・スクレイピーのヒツジへの伝達性の証明
    ・クールーの発見
    ・クールーのチンパンジー伝達実験
    3 スクレイビー病原体の異常性の発見
    4 スクレイビー病原体の本体をめぐる議論
    ・非通常ウイルス説
    ・プリオン説の誕生
    ・セントラルドグマとの戦い
    ・プリオン病の概念の確立

    2 プリオンの性状

    1 プリオン遺伝子
    ・正常プリオン蛋白(PrPc)の機能に関する研究
    2 プリオン蛋白の性状
    3 プリオンの増殖
    4 プリオンによる発病の機構
    5 異常プリオン蛋白への変換を阻止する試み:プリオン病の治療
    6 種の壁
    7 プリオン説をめぐる議論

    3 ヒトのプリオン病

    1 クールー
    2 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
    ・発生状況
    ・伝播の機構
    ・CJDのスクレイピー起源説
    3 ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病(GSS)
    4 致死性家族性不眠症(FFI)
    5 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病
    ・変異型CJDの臨床上での特徴
    ・発生状況
    ・BSEの感染実験
    ・株のタイピング

    4 動物のプリオン病

    1 スクレイピー
    ・流行の歴史
    ・諸外国での発生状況
    ・日本での発生状況と行政の対応
    ・病気の特徴
    ・伝播の様式
    ・診断の方法
    ・病気発生の防止
    2 伝達性ミンク脳症(TME)
    ・発生状況
    ・病気の特徴
    ・病原体の由来
    ・伝達性ミンク脳症の発生とBSEの関係
    3 牛海綿状脳症(BSE)
    ・病気の原因
    ・病気の発生状況
    ・臨床症状と診断
    ・プリオン病の診断
    ・レンダリングのBSE病原体不活性化効果
    ・食品、医薬品、化粧品、医療材料の安全性
    ・英国政府の行政対応
    ・フランスにおける対策
    ・今後の流行予測
    ・日本の農林水産省、厚生労働省の対策
    ・BSE検査の流れ
    4 その他の動物の伝達性海綿状脳症
    ・慢性消耗病(CWD)
    ・猫海綿状脳症(FSE)
    ・反芻動物の伝達性海綿状脳症

    5 牛海綿状脳症と現代社会

    1 BSE発生の背景
    ・ヨーロッパおよびアジアにおけるBSE問題
    ・国連・世界食糧機関(FAO)の勧告
    2 マスコミと法律に無視された学術名
    3 BSEと危機管理

最近チェックした商品履歴

Loading...