医学教育 概論(1)

出版社: 現代社
著者:
発行日: 2006-07-10
分野: 医学一般  >  医学教育
ISBN: 9784874741238
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

2,035 円(税込)

商品紹介

医師や看護師の仕事は、人間の生命を預かり、守る、やりがいのある、誇りをもてる仕事であるが、最近の医療界は医療ミスが続出し、厳しい状況にある。そのようなミスを犯さない、 実力のある医師になるには、どうしたらいいのか。本書では、医学生が大学での6年間、それぞれの授業や実習に、どういう観点から、どのように取り組んでいったら、医師としての実力をつけることができるのか、さらには日々の学生生活をどのように過ごしたら、 医師としての素質を養うことができるのかを、わかりやすく説いてある。本講座で医学生に向けて説く内容は、 論理的には看護学生にもそのままあてはまるので、医師を看護師に、医療実践を看護実践におきかえて学ぶことができる。

目次

  • 医学教育 概論(1)

    ―目次―

    第1課 医学教育の現状 
     (1) 至るところでおきている医療ミス
     (2) 大学でまじめに学んだ人もミスを犯している
     (3) 医学教育改革の現状
     (4) 教育者のいない医学教育
     (5) 医学体系と教育論不在の医学教育
     (6) 文化遺産の集大成としての授業
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 1 ―

    第2課 学びのゴールとしての医師像を描く必要性 
     (1) 本講義は大学での学びの道しるべとして
     (2) 学びの目的は実力ある医師になること
     (3) ゴールである「医師像」にすべての学びを収斂させる
     (4) 解剖実習も医師としての実力のためにこそ
     (5) 医師とは何かを具体的にイメージする
     (6) 臨床実習直前に「医師像」を描いても遅すぎる
     (7) 新入生に「医師像」を描かせる「導入実習」を
     (8) 医師の実践場面を具体的に描くために、症例を提示する
     (9) カルテから、医師の行為を観念的に追体験する
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 2 ―

    第3課 病気の診断に至る医師のアタマのはたらきを辿る 
     (1) 症例検討により「医師とは何か」を実感として描く
     (2) 〔症例1〕の医師は「藪医者」である!
     (3) 診断までの医師のアタマのはたらきを辿る
     (4) 「病気というもの」は本当にあるのか?
     (5) 人間の正常な生理構造とは何か
     (6) 病気とは正常な生理構造が生活過程で歪んだ状態である
     (7) 現在の医学教育には「病気に至る過程」が欠落している
     (8) 症例から、病気への過程の事実を取りだす
     (9) 生理構造の歪みを助長し、病状を悪化させた医師の治療
     (10) 病気をくりかえさないようにするのも医師の使命
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 3 ―

    第4課 医師として必要な実力とは何か 
     (1) 自らの判断と行為が患者の生命を左右する医師の仕事
     (2) 医師の診療は命がけの真剣勝負である
     (3) 医師には細心さをもった主体的な決断力が要求される
     (4) 知識を記憶しただけでは医師としての実力にはならない
     (5) 医師として事実を把握する実力を養うには
     (6) 医師に必要なのは、生きて生活している人間から
         事実を取りだす実力
     (7) 「医聖ヒポクラテスの再来」と称された
         トーマス・シデナムの実力
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 4 ―

    第5課 医師は患者の事実を自らつかみ取る実力が必要である 
     (1) 医師は患者の事実と格闘レベルで関わってこそ実力がつく
     (2) 医師には生きて生活している人間の事実を
         読みとる実力が必要
     (3) 五感器官を使った事実の観察がすべてだった
         「医聖ヒポクラテス」の時代
     (4) 受験勉強のままに医師への学びをしてはならない
     (5) 医師に必要な基礎学力とは何か
     (6) 医師に必要な事実をつかみ取る実力は
         どのようにしてつけるのか
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 5 ―

    第6課 診断とは患者の状態をその過程も含めて
         把握することである 
     (1) 「早期体験学習」も医師像を描くためにこそ
     (2) 医師のアタマのはたらきによって、
         診断と治療は違ってくる
     (3) 記憶している病名に患者の状態をあてはめていった
         〔症例2〕の医師
     (4) 患者の状態を把握し、その生活過程に分けいった医師
     (5) 診断とは患者の状態をその過程も含めて
         把握することである
     (6) 患者の事実を把握するには会話的国語力が不可欠である
     (7) ココロのこもった会話ができるために
         医学生がやるべきこととは
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 6 ―



最近チェックした商品履歴

Loading...