3・11東日本大震災直後、東北地方の病院は、医療スタッフは、何を考え、どのようにシステムを機能させたのか? 信じられない惨事の中で、壊滅した機能を再生させ、あらゆる連携を始め、そこにある命を救いだす。次々と到着し混乱する医療チームをひとつにまとめあげる石巻赤十字病院、大量に運びこまれる透析患者を、史上類のない大規模・長距離搬送に挑戦する気仙沼市立病院、「すべての患者を受け入れる」という前例のない決意で後方支援を引き受ける東北大学病院。これら、震災後の三大拠点となった医療機関が、744時間(1か月)のうちに果たした、それぞれの使命と奇跡を追う医療ドキュメント。