統合失調症だけど大丈夫

出版社: 永井書店
著者:
発行日: 2012-11-30
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784815919061
電子書籍版: 2012-11-30 (第1版)
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商品紹介

「統合失調症だけど大丈夫」,この言葉は著者が患者とその家族にかけている言葉である。統合失調症は必ず“良くなる”病気だと理解してもらうとともに,著者の治療法に対する強い信念が込められている。本書では,著者の診療姿勢・方針とともに.著者の治療を受け,ライトに(前向きに,軽やかに)生きようとする方々の症例も多数掲載している。

目次

  • 統合失調症だけど大丈夫

    ―目次―

    第1章 統合失調症治療の切り札は病識である
     1.治療を始めるにあたって大切なこと
     2.どう治療するか
        ― からだの病気であり,こころの病気である
     3.薬が効く素地 ― 薬物療法と患者心理教育との関係
     4.薬の効果とレジリエンス
     5.統合失調症治療の切り札としての病識

    第2章 病名告知とは,患者と家族に対して
         説明・教育することである
     1.統合失調症をどう告知するか
     2.病識と患者心理教育 ― 自分だけじゃない
     3.病識を維持するには
     4.教育?対処?相談モデルと回復
     5.病名告知と,クライエント・パスとリカバリー・パス

    第3章 統合失調症は,高血圧症や糖尿病の治療と
         同じように考え,治療すると良い
     1.高血圧症をたとえにして統合失調症治療を説明する
     2.糖尿病をたとえにして統合失調症治療を説明する
     3.高血圧症や糖尿病のように治療するための大事な指導

    第4章 適切な統合失調症治療
     1.統合失調症治療の基本的考え
     2.統合失調症の薬物療法
     3.統合失調症の心理社会的療法

    第5章 統合失調症だけど大丈夫
     1.「統合失調症だ」と「統合失調症だけど大丈夫」
     2.「統合失調症だけど大丈夫」と思えるようになった患者の例

    第6章 統合失調症だけど大丈夫だと自信を持ち,あるいは
         持とうとして,病からの回復に向けて治療を
         続けている患者たち
     1.病気とうまく付き合い,再入院を避けることができている例
     2.SDM(情報共有下の医師と患者による治療法の選択)で
        薬物選択し安定している例
     3.引きこもりから脱出できた例
     4.社会復帰に向けて作業所に通えている例
     5.社会復帰に向けてボランティアをしている例
     6.社会復帰に向けて仕事に就いている例
     7.ご家族の患者さんへの接し方の変化が,
        患者さんの病状の安定化をもたらした例
     8.短期教育入院により,レジリエンスの増大が見られた例

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

文献

P.99 掲載の参考文献
2) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする I. ビデオを利用した認知集団精神療法の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1341-1353, 2004.
3) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする II. 家族心理教育の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1355-1365, 2004.
4) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする III. Risperidoneは患者心理教育の効果を増強する. 臨床精神薬理 7 : 1367-1377, 2004.
5) 渡部和成 : 薬物療法と患者・家族心理教育からなる統合的治療が功を奏した統合失調症の一例. 精神科治療学 20 : 175-182, 2005.
6) 渡部和成 : 患者と家族に対する心理教育への継続参加が再入院防止に役立っている外来慢性期統合失調症の一症例. 精神科治療学 20 : 613-618, 2005.
7) 渡部和成 : 家族教室後のExpressed Emotion値に影響する因子と教室参加家族における患者の予後について. 精神科治療学 20 : 1151-1156, 2005.
8) 渡部和成 : Risperidoneまたはhaloperidolで治療した統合失調症患者における退院後15ヵ月間の外来薬物療法の変化. 臨床精神薬理 8 : 1425-1434, 2005.
9) 渡部和成 : Risperidone内用液と患者心理教育による急性期治療が奏効した統合失調症の重症入院症例. 臨床精神薬理 8 : 1569-1573, 2005.
10) 渡部和成 : 新しい統合失調症治療-患者と家族が主体のこころの医療. アルタ出版, 東京, 2006.
11) 渡部和成 : 急性期統合失調症におけるolanzapine口腔内崩壊錠またはrisperidone内用液単剤による入院治療経過の特徴. 臨床精神薬理 10 : 995-1002, 2007.
12) 渡部和成 : 初発および再発統合失調症の急性期入院症例におけるクライエント・パス (患者による治療経過評価) を利用した治療経過の特徴. 精神医学 49 : 161-169, 2007.
13) 渡部和成 : 統合失調症をライトに生きる-精神科医からのメッセージ. 永井書店, 大阪, 2007.
14) 渡部和成 : 統合失調症入院患者の家族の心理教育への参加態度と退院後2年非再入院率との関係. 精神医学 49 : 959-965, 2007.
15) 渡部和成 : 統合失調症における退院後3年通院率にみる患者・家族心理教育の効果. 臨床精神医学 37 : 69-74, 2008.
16) 渡部和成 : Olanzapineあるいはrisperidone単剤で入院治療を行った統合失調症患者の退院後の非再入院率と通院単剤治療継続率の検討. 臨床精神薬理 11 : 1505-1514, 2008.
17) 渡部和成 : 統合失調症家族のEE (感情表出) と家族心理教育の効果との関係. 精神神経学雑誌 2008 特別号, S364.
18) 渡部和成 : 統合失調症入院治療における患者心理教育の効果と抗精神病薬処方の関係. 臨床精神薬理 12 : 1817-1823, 2009.
19) 渡部和成 : 病識のない慢性統合失調症通院患者に対する短期教育入院の試み. 精神科治療学 24 : 133-137, 2009.
20) 渡部和成 : 統合失調症から回復するコツ-何を心がけるべきか. 星和書店, 東京, 2009.
21) 渡部和成 : 統合失調症患者と家族への心理教育は5年非再入院率を高める. 精神神経学雑誌 2009特別号, S499.
22) 渡部和成 : 統合失調症治療における「ビデオ利用型認知集団精神療法」の治療的意義. 精神神経学雑誌 2009特別号, S499.
23) 渡部和成 : 統合失調症に負けない家族のコツ-読む家族教室. 星和書店, 東京, 2010.
24) 渡部和成 : 図解決定版 統合失調症を乗りこえる! 正しい知識と最新治療. 日東書院本社, 東京, 2010.
25) 渡部和成 : Risperidone持効性注射剤による単剤維持療法への切り替えを自ら選択した統合失調症通院患者の1例. 臨床精神薬理 13 : 967-972, 2010.
26) 渡部和成 : Olanzapineと「教育-対処-相談モデル」. MARTA 9 : 18-21, 2011.
27) 渡部和成 : 患者さんが病識をもてるようになることは大切なことです. 月刊みんなねっと 49 : 14-17, 2011.
28) 渡部和成 : 統合失調症からの回復を願う家族の10の鉄則. 星和書店, 東京, 2011.
29) 渡部和成 : 統合失調症を支えて生きる家族たち. 星和書店, 東京, 2012.
30) 渡部和成 : 統合失調症からの回復に役立つ治療と日常生活のポイント-患者さんに知っておいてほしいこと. 星和書店, 東京, 2012.
31) 渡部和成, 兼田康宏 : 患者心理教育への参加経験がある統合失調症通院患者の認知機能に対するaripiprazoleの効果. 臨床精神薬理 15 : 389-396, 2012.
32) 渡部和成, 堤祐一郎 : Aripiprazole内用液と心理教育による統合失調症治療が服薬アドピアランスの確立に効果的であった統合失調症入院患者の1例. 臨床精神薬理 12 : 2175-2181, 2009.

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