ウィニコットを学ぶ

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2013-06-27
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753310609
書籍・雑誌
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2,860 円(税込)

商品紹介

D.W.ウィニコットは,患者が今,どのような発達段階を治療の中で展開していて,何と格闘しているかを理解することに注目する。何よりも大事なのは患者が自分で考え,自分で発見することであり,それを援助するのが治療者の役割である。そのために,治療者は必要に応じてマネージメントしていく一方,ひたすら患者の連想が展開するのを待つ。物知り顔に解釈を行えば,せっかくの発見の機会を患者から奪ってしまうかもしれない。そしてそのようなアプローチが特に役立つのは,言葉では十分にコミュニケートできないプリミティヴなレベルにある患者たちであり,ウィニコットの治療論は,現代の臨床のニードに合うものといえる。

目次

  • ウィニコットを学ぶ

    ―目次―

    第I部 ウィニコット入門
     第1章 ウィニコット理論はどんな理論なのか
     第2章 ウィニコットの生涯と人物像

    第II部 ウィニコットの主要論文を読む
     第3章 「原初の情緒発達」(1945)を読む
     第4章 「移行対象と移行現象」(1951/1971)を読む
     第5章 「親‐乳幼児関係の理論」(1960)を読む
     第6章 「遊ぶこと:理論的考察」(1968)を読む
     第7章 「対象の使用と同一化を通して関係すること」(1968)
          を読む
     第III部 ウィニコットの治療論
     第8章 子どもの治療─『子どもの治療相談面接』(1971)と
          『ピグル』(1977)
     第9章 成人の治療
         ─依存への退行,ガントリップの治療,解釈をめぐって

    第IV部 もっとウィニコットを学ぶ
     第10章 ウィニコット理論の受容と展開
     第11章 ウィニコット関連読書案内

    コラム1対象関係論はどのような理論なのか?
    コラム2英国精神分析協会とウィニコット
    コラム3ウィニコットの受けた教育分析
         ─ストレイチーとリヴィエール
    コラム4ウィニコットの伝記
    コラム5ウィニコットとバリント
    コラム6ウィニコットとミルナー
    コラム7ウィニコットとビオン
    コラム8ウィニコットと現代の乳幼児精神医学
         ─間主観性,情動調律の理論を中心に
    コラム9ウィニコットとアメリカ精神分析
    コラム10ウィニコットと発達障害
    コラム11ウィニコットとボウルビィ
    コラム12ウィニコットとリトル
    コラム13マシュド・カーンの問題

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