若年がん患者の治療にあたり,患者のQOLを損なわないよう,将来にわたる妊孕性温存をめざす新たな医療技術が実践されはじめている. 諸外国での“がん・生殖医療”(Oncofertility)の先進的な取り組みを受けて,わが国でも2012年11月「日本・がん生殖医療研究会」が設立された. 本書は「日本・がん生殖医療研究会」監修により,がん治療医と産婦人科医の連携のもと,最新の実践と研究成果を網羅的にまとめた本邦初のレファレンス・ブックである. 妊孕性温存を望むがん患者のために,看護師・心理士などコメディカルスタッフを含めた医療スタッフ必携のテキスト・ブックである.