改訂第3版が2009年に刊行されてから5年が経とうとしているが,その間の脳神経外科の進歩は著しいものがある。画像診断技術の向上,血管内治療や定位脳手術などの非侵襲的治療の広まりなど,診断・治療技術が大きく発展しており,脳神経外科を取り巻く環境は大きく変わってきた。それに伴い,術前・術中・術後の管理方法も変化してきたため,その現状を踏まえて本書を改訂した。また,冒頭に「医療安全」の章を新たに設け,インフォームドコンセントや器具の消毒滅菌などについて解説した。脳神経外科医をはじめ,周術期管理に携わるスタッフにとって必携の書である。