ガイドラインには載っていない 肝胆膵がんPractical Treatment

出版社: メジカルビュー社
著者:
発行日: 2015-04-01
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784758303743
電子書籍版: 2015-04-01 (第1版第1刷)
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商品紹介

本書では、ガイドラインだけでは対応できないさまざまな臨床上の疑問に対し,エキスパートはどのように考え、どう治療しているかを解説した。合併症がある場合の考え方や、どちらの治療・レジメンを選ぶべきか迷うときの考え方、リスクとベネフィットを考慮した副作用対策・減量の考え方など、エビデンスが少ない部分についてもできるだけ具体的に詳しく解説した。治療について有用な点・限界がある点を両論併記(pros and cons)し,治療方針を決定するうえで専門医が重視しているポイントがわかるようになっている。新規レジメン・薬剤にも対応。

目次

  • ガイドラインには載っていない 肝胆膵がんPractical Treatment

    ―目次―

    I 個々の症例を考えるうえでの基本的考え方
     1.エビデンスの乏しい肝胆膵がん治療の考え方

    II こんなとき治療をどうするか
     1.閉塞性黄疸合併例での化学療法のタイミングと
       マネジメントは?
     2.化学療法によるB型肝炎再活性化の病態とポイントは?
     3.腎障害時での抗がん剤の使い方
       ─適切な適応,減量,モニタリングは?
     4.糖尿病患者での抗がん剤の使い方と糖尿病マネジメントを
       どうするか?
     5.心筋梗塞既往,心不全患者での抗がん剤の使い方と
       マネジメントは?
     6.がん患者において,抗血小板薬・抗凝固薬と抗がん剤を
       どう使うか?
     7.高齢者に対する化学療法の適応と抗がん剤の選択は?

    III 肝細胞がん治療のpractice
     1.TACE治療中に再発を繰り返す場合,どの時期に
       ソラフェニブを考慮すべきか?
     2.ソラフェニブの適応は,肝機能低下や高齢者に対して
       どこまで許容されるか?
     3.ソラフェニブの治療開始投与量は,減量開始がよいのか?
     4.ソラフェニブ投与中はどのように血液検査をして
       経過観察すべきか?
     5.有害事象を軽減・対処してソラフェニブ治療を
       継続するためにはどのようにすべきか?
     6.ソラフェニブ治療中に抗腫瘍効果の評価は
       どのようにしていくのか?
     7.ソラフェニブ治療の中止は,画像PDもしくは臨床的PDの
       どちらにするべきか?
     8.ソラフェニブ治療終了後の後治療はどのようにするべきか? 9.ソラフェニブと他治療との併用療法や
       根治療法後補助化学療法は行うべきか?
     10.2cm乏血性の多発病変はどのように取り扱ったらよいのか?
     11.小型3結節で切除やRFAなどの1つの治療のみで治療困難な
        症例に対する治療はどのようにするのか?
     12.ヨードアレルギー,造影剤アレルギー症例に対しては
        どのように対応したらよいか?
     13.肝動注化学療法はどのような症例に適応があるか?
     14.肝動注化学療法のレジメンとしては
        どのようなレジメンが推奨されるのか?
     15.動注リザーバーに関連する副作用とその管理は
        どのようにするのか?
     16.放射線療法はどのような症例にどのように用いるとよいのか?
     17.放射線治療を行うにはどのような方法を選択し,
        何に注意をして行うべきか?

    IV 胆道がん治療のpractice
     1.病理診断へのアプローチ―細胞診?US下生検?ERCP下生検?
       あるいはEUS-FNAか?
     2.切除可能例での術前ドレナージ法をどうするのか?
     3.肝外胆管狭窄に適したステントの選択と管理は?
       ―ステントの選択と最適な留置法について
     4.肝門部胆管狭窄に適したステントの選択と管理は?
       ―肝門部狭窄の特殊性を踏まえて
     5.GEM+CDDPが適応できない場合の治療は?S-1はどうか?
     6.GEM+CDDPはどこまで続けるか?
     7.GEM+CDDPの減量方法と骨髄抑制への適切な対応は?
     8.GEM+CDDPが適応できないときにGEM単剤はどうか?
     9.胆道がんでのS-1の位置づけ−適応とその根拠は?
     10.GEM+CDDPが不応となった後の化学療法はどうするか?
     11.術後補助療法として選択しうるレジメンとその根拠は?
     12.術前補助化学療法として選択しうるレジメンとその根拠は?
        胆道がんのダウンステージによる切除は可能か?
     13.化学療法中の胆管炎・肝膿瘍のマネジメントはどうするか?

    V 膵がん治療のpractice
     1.病理診断へのアプローチ―CT・USガイド下生検かEUS-FNAか?
       細胞診か組織診か?FNAができない場合どうするか?
     2.悪性胆道狭窄を伴う切除不能膵がんに対する最適な
       ドレナージ法は?金
     3.FOLFIRINOX:腎機能低下例での適応はどこまで可能か?
       ―若年,PS良好,ステントなし,腎機能だけ少し悪い患者に
        選択するか?
     4.FOLFIRINOX:糖尿病を有する転移性膵がんへの適応は
       どこまで可能か?
     5.FOLFIRINOX:胆管ドレナージ例での適応は?
     6.FOLFIRINOX:副作用マネジメント
       ―下痢への対応,G-CSFの使用のタイミングは?
     7.FOLFIRINOXのmodifyの考え方―どの薬剤を,どう減量するか?
     8.FOLFIRINOXとGEM+nab-PTXの使い分け
       ―使い分けのポイントは何か?
     9.FOLFIRINOXとGEM+nab-PTXの末梢神経障害への対応
       ―いつ,どのような対応が必要か?
     10.GEM+エルロチニブの効果が期待できる適応と使い方は?
     11.GEM+エルロチニブ:皮疹のマネジメント―リスクと
       ベネフィットを考慮した効果判定や治療継続をどうするか?
     12.局所進行膵がんに対する化学療法の適応と治療選択肢は?
        ―FOLFIRINOX ? GEM+nab-PTX?そのほか?
     13.化学放射線療法の位置づけは?
        ―どんな症例にどのタイミングで使うか?
     14.化学放射線療法の具体的な治療法は?
        ―どんなレジメンがよいのか?エビデンスはあるのか?
     15.二次治療以降の適応と治療法は?
     16.有望な術前補助療法は?
        ―化学療法単独か?化学放射線療法か?それとも……?
     17.S-1術後補助化学療法中・直後の再発例はどうするか?
     18.膵がんのダウンステージによる切除は可能か?
     19.重粒子線治療は有用か?局所制御は切除術に匹敵するか?

    VI 神経内分泌腫瘍のpractice
     1.膵神経内分泌腫瘍に対するTACEの位置づけ 
     2.膵神経内分泌腫瘍に対する局所療法(切除もしくはRFA)の
       位置づけは?
     3.切除不能膵神経内分泌腫瘍に対して,エベロリムスと
       スニチニブはどう使い分けるか?
     4.エベロリムスの間質性肺炎をどうマネージするか?
     5.スニチニブの特徴的副作用のマネジメントをどうするか?
       ―肝障害と甲状腺機能低下
     6.スニチニブの心機能への注意点とモニタリングをどうするか?
     7.肝胆膵低分化神経内分泌がんの治療選択をどうするか?
     8.膵低分化型神経内分泌がんに分子標的治療薬は使えるか? 

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I 個々の症例を考えるうえでの基本的考え方

P.17 掲載の参考文献
3) 古瀬純司, 奥坂拓志, 編. 膵がん胆道がん薬物療法ハンドブック. 東京:南江堂;2014.

II こんなとき治療をどうするか

P.22 掲載の参考文献
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4) Conroy T, et al. N Engl J Med 2011;364:1817-25. PMID:21561347
5) Okusaka T, et al. Cancer Sci 2014;105:1321-6. PMID:25117729
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4) 田中榮司, ほか. 肝臓 2012;53:237-42.
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4) Akl EA, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2014;7:CD006650. PMID:25004410
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P.49 掲載の参考文献

III 肝細胞がん治療のpractice

P.56 掲載の参考文献
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1) Morimoto M, et al. Hepatol Res 2014 (in press). PMID:24802232
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IV 胆道がん治療のpractice

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1) Valle J, et al. N Engl J Med 2010;362:1273-81. PMID:20375404
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V 膵がん治療のpractice

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