2009年に刊行された「妊娠高血圧症候群(PIH)管理ガイドライン」の改訂版として作成された,日本妊娠高血圧学会編集による「診療指針」である。旧ガイドラインの刊行から6年が経過し,妊娠高血圧症候群の研究はさらに進み,新たな知見も示されるようになったところを,新たに学会編にて「診療指針」としてまとめたものである。日本妊娠高血圧学会ガイドライン改定委員会にて厳密な審議を重ね,最新のエビデンスに基づいてupdateされた本書は,現在のわが国における妊娠高血圧症候群診療のスタンダードを示すものであり,産科臨床医は必携の書籍である。