「心理士と他職種との結びつき」を主テーマに,心理的問題が複雑に,そして多様化する中,臨床心理士として,他職種の専門家たちとどのように協働し,システムを構築しているのか,臨床心理士が他職種の専門家と連携する際に,良好な協働関係を築き,お互いの専門性を尊重しつつ,効果的な支援体制を構築するためには,具体的にはどうしたら良いのか?クライエントのこころを,援助者である専門職の間でつないでいくためには,どのような点に心掛け,何に配慮すべきなのか?他職種とは異なる心理士独自の役割とは,どのようなものであるべきなのか?人のこころを扱う心理士だからこその心理臨床活動における他職種との協働(コラボレーション)について論じる。