出版社: | 株式会社ITSC/静岡学術出版 |
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著者: | |
発行日: | 2015-03-20 |
分野: | 栄養学 > 栄養学一般 |
ISBN: | 9784864740500 |
ダイコンに含まれる健康成分といえば、抗がん作用のある辛味成分イソチオシアネート、ビタミンC、消化酵素のジアスターゼが有名である。
しかし、これらの健康成分は、そもそも植物が自分のために生産しているのであり、植物にとって相応の意義があるはずである。
ダイコンの成分を、人間にとっての健康機能に偏ることなく、ダイコンにとっての意義にまで理解しようとすれば、ダイコン成分の新しい役割や利用法が見えてくる可能性がある。
著者は、研究論文を引用してエビデンス(根拠)を示し、有名無名のダイコン成分を、われわれに役立つ健康機能と、ダイコンにとっての生理機能について、縦横に解説しようと試みている。
本書は、主に、野菜の生産、流通、加工、調理、研究開発に関わる人を対象に書かれているが、ダイコンにこだわりたい一般の読者にも、読みやすい箇所を設けてある。
ダイコンの成分研究の現況を網羅した、最初の本である。