血液疾患はどちらかというと、一般実地医家からは敬遠されがちな分野に思える。貧血はよく遭遇する病態ではあるが、ヘモグロビンの値がひくければ、ただちに専門外来に紹介する医師も多いような気がするし、貧血の治療は鉄剤のみと決めこんでいるとしか考えられない場合もある。実際には、ほんの少しだけ診断に踏みこんでいただければ十分に対応できる貧血も多いし、診断と治療を専門医にお願いした後のフォローアップが可能な疾患も多い。今回は、そのような点を考慮して赤血球に関連した疾患の解説を各先生方にお願いした。(「編集後記」より)