チーム医療に活かそう! 緩和ケア評価ツールSTAS
目次
- チーム医療に活かそう! 緩和ケア評価ツールSTAS
―目次―
1章 STASについての概説
1 全人的ケアとトータルペイン
―患者と総合的に向き合うということ
2 患者の主観に近づくということ
3 トータルペインとSTAS
4 他者評価ということ―STASの特徴
5 STAS-Jは,患者と家族の状況を評価する9項目で構成されている
6 STAS originalは,環境要因を含む16項目で構成されている
7 クリニカル・オーディットとしての役割をもつ
2章 STAS-Jとそのスコアリング
1 STAS1 痛みが患者に及ぼす影響
2 STAS2 痛み以外の症状が患者に及ぼす影響
3 STAS3 患者の不安が及ぼす影響
4 STAS4 家族の不安が家族に及ぼす影響
5 STAS5 患者の病状認識
6 STAS6 家族の病状認識
7 STAS7 患者と家族とのコミュニケーション
8 STAS8 職種(スタッフ)間のコミュニケーション
9 STAS9 患者・家族に対する医療スタッフのコミュニケーション
3章 STAS-Oとそのスコアリング
1 STAS10 計画
2 STAS11 実質的支援
3 STAS12 経済的支援
4 STAS13 時間の浪費
5 STAS14 スピリチュアル
6 STAS15 医療スタッフの不安
7 STAS16 スタッフへの助言・指導
4章 STASの実践と活用
1 スコアリング(ケアの評価)の根拠を明確にする
2 スコアリングの根拠は,患者が語った言葉
(ナラティブ)に基づく
3 生活に支障をきたしているかどうかの視点でスコアリングする
4 記録はSOAP形式を採用し,STASと連動させる
5 スコアリングは,チームミーティングでの話し合いをもとに行う
5章 症例でみるスコアリングの実際
1 Sデータ 患者の語った言葉(ナラティブ)から
Sデータを整理する 第1段階
2 Oデータ Sデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
3 アセスメント スコアの高い項目に注目して,アセスメント
4 プラン 患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
5 結果の評価 提供したケアの結果を評価する 第5段階
6章 スコアリング集―4つの症例から―
症例1 身動きができず3日間,水も飲めずにいた患者Bさん
症例2 残された時間が短い状況で退院した一人暮らしの患者Cさん
症例3 高齢者施設で暮らす患者Dさん
症例4 痛みのスコアリングができない患者Eさん
7章 緩和ケアチームにおけるSTASの活用
Q1 クリニカル・オーディットは,STASの大事な役割とのこと
ですが,具体的にはどのように行うのでしょうか。
Q2 チーム全体のケアの質の評価は,STASをどのように
活用していますか?
Q3 STAS1とSTAS2のスコアが<1>以下ということは
薬を増量していないということですか?
Q4 死亡前日にスコアリングができるということは,
コミュニケーションがとれているということですか?
Q5 緩和ケアの質を評価するために,
STASの他に何か方法はありますか?
8章 明日からの実践に生かすために
1 スコアリングを習慣づけることから始めましょう
2 症状コントロールは“薬物治療だけではない”と思うこと
3 患者を“主語”にしたミーティングを心がけましょう
4 自律支援を基本に考えましょう
5 多職種連携ではSTAS-Oを意識しましょう
6 スコアリングができない時は,スコア<7>でよいのです