本書は、保健衛生行政に従事している方々、これから志す方々および地域保健の実務に携わる方々のための保健衛生行政の現状と課題を概説する書として、昭和31年来、刊行を続けています。医療制度の総合改革、改正された老人保健制度に基づく特定保健指導の実施をはじめ、昨今、保健衛生行政を巡る動きには激しいものがあります。また、インフルエンザ等感染症の問題など様々な課題が山積しております。少子・高齢化が顕著な現代社会において、特に衛生行政サービスは、保健、医療、福祉間相互の連携を密接にした新たな展開が求められており、これらの内容を、今日の時点で整理し、更に充実を図る改訂をいたしました。