薬剤学・薬物動態学の教科書.薬を適切に投与できるようになるには,薬物自体に関する知識が不可欠であることはもちろんだが,それ以外に,薬物が体内に入った場合,どのように吸収され,どこに分布して代謝され,最終的に排出に至るかを理解していることがきわめて大事となる.本書では,薬物の吸収・分布・代謝・排泄の各過程にかかわる生体要素とそれらの相互作用を学ぶことで「薬の生体内運命」への理解が深まるようにした.記述は,改訂モデル・コアカリキュラムのSBOに沿っており,学習者にとってわかりやすいものとなっている.