法医学 改訂増補第3版

出版社: 永井書店
著者:
発行日: 1984-06-25
分野: 基礎医学  >  法医学
電子書籍版: 1984-06-25 (改訂増補第3版)
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5,390 円(税込)

目次

  • 表紙
  • 執筆者
  • 改訂増補第3版序
  • 増補第2版序
  • 初版序
  • 目次
  • 総論
  • 第1章 法医学の概念
  • I. 医学における法医学の位置
  • II. 法医学の定義とその働き
  • III. 法医学の法律上の応用
  • IV. 法医学と犯罪捜査の関係
  • V. 法医学と関連諸学科
  • 第2章 鑑定
  • I. 鑑定の意義及び目的
  • II. 医事に関する鑑定
  • III. 鑑定の手続
  • IV. 鑑定の報告 - 鑑定書
  • 第3章 死体の検屍, 検案及び解剖
  • I. 死亡診断より解剖までの経路
  • II. 死体解剖の資格, 手続等
  • III. 死体検案及び解剖検査の実際
  • 各論
  • 第1章 死体現象
  • I. 死の定義と死の判定
  • A. 死の定義とその判定
  • B. 死の判定と認定
  • C. 死の認定
  • II. 早期死体現象
  • A. 死体の冷却
  • B. 死斑 (血液就下)
  • C. 死後硬直
  • III. 後期死体現象
  • A. 自己融解
  • B. 腐敗
  • IV. 異常死体現象
  • A. 屍ろう
  • B. ミイラ
  • C. その他
  • V. 死後経過時間の推定
  • A. 死体現象からの推定
  • B. 胃腸・膀胱内容からの推定
  • C. その他の死体状況からの推定
  • D. 周囲の状況
  • E. 諸種の実験的研究
  • 第2章 個人同定
  • I. 個人同定一般
  • II. 個人同定上の要目
  • A. 人種の同定
  • B. 性別判定
  • C. 年齢の推定
  • D. 個人的特徴
  • E. 身長の推定
  • F. スーパーインポーズ法と復顔法
  • G. 血液型
  • 第3章 物体検査
  • I. 血痕検査
  • A. 血痕検査の一般
  • B. 血痕の一般的証明
  • C. 血液種属の決定
  • D. 血痕の新旧度測定
  • E. 血液量の測定
  • F. 血痕の性別判定
  • G. 月経血の証明
  • H. 流産血・分娩血の証明
  • I. 新生免 (胎児) 血と乳児血の証明
  • J. 生前血と死後血の鑑別
  • II. 精液検査
  • A. 精液の生成及び性状
  • B. 精液斑の検査
  • III. 骨の検査
  • A. 種属鑑別 (人獣骨の別)
  • B. 個人鑑別
  • C. 死因の判定
  • D. 死期の推定
  • IV. 歯牙の検査
  • A. 人歯と獣牙との区別
  • B. 歯種別
  • C. 歯牙と年齢
  • D. 歯の性差
  • E. 歯牙の血液型判定
  • F. 歯牙の損傷
  • G. 熱による歯牙の変化
  • V. 毛髪の検査
  • A. 他の線維との区別
  • B. 人毛か獣毛かの識別
  • C. 人毛髪発生部の区別
  • D. 人毛髪の性別
  • E. 毛髪と年齢
  • F. 毛髪の血液型
  • G. 毛髪の損傷
  • H. その他の特徴
  • VI. 乳汁その他の検査
  • A. 乳汁
  • B. 胎便及び胎垢
  • C. 羊水及び悪露
  • 第4章 血液型
  • I. 血液型の基本
  • A. 赤血球にみられる血球型
  • 1. ABO式血液型
  • 2. MNSs式血液型
  • 3. Rh-Hr式血液型
  • 4. LW式血液型
  • 5. その他の血液型
  • 6. 血液型検査法
  • B. 赤血球にみられる酵素型
  • 1. グルコース-6-燐酸脱水素酵素 (G6PD) 型
  • 2. 酸性フォスファターゼ (AcP) 型
  • 3. 6フォスフォグルコン酸脱水素酵素 (PGD) 型
  • 4. フォスフォグルコムターゼ (PGM) 型
  • 5. アデニレイトキナーゼ (AK) 型
  • 6. ペプチターゼ (PeP) 型
  • 7. アデノシンデアミナーゼ (ADA) 型
  • C. 白血球にみられる血球型 (HLA型)
  • D. 白血球にみられる酵素型
  • 1. 6フォスフォグルコン酸脱水酵素 (PGD) 型
  • 2. フォスフォグルコムターゼ (PGM) 型
  • E. 血清にみられる多型 (血清型)
  • 1. アルブミン (Al) 型
  • 2. ハプトグロビン (Hp) 型
  • 3. トランスフェリン (Tf) 型
  • 4. グループ・スペシフィック・コンポーネント
  • 5. 等電点電気泳動法による血液型亜型分類
  • 6. ヒト・ガンマー・グロブリン (Gm, Km) 型
  • 7. β-リポプロテイン (Ag, Lp) 型
  • 8. セルスプラスミン (Cp) 型
  • 9. α1-トリプシン・インヒビター (Pi) 型
  • 10. α2-マクログロブリン (Xm) 型
  • II. 法医学的応用
  • A. 生の血液型検査法
  • 1. ABO式血液型検査
  • 2. ABO式以外の血液型検査
  • B. 血痕の血液型検査法
  • 1. ABO式血液型検査
  • 2. ABO式以外の検体の血液型検査
  • C. 血液以外の検体の血液型検査
  • III. 血液型の臨床応用
  • A. 輸血における赤血球の血液型
  • 1. ABO血液型検査と誤判定
  • 2. Rho (D) 血液型検査
  • 3. 受血者の抗体スクリーニング
  • 4. 交差試験
  • B. 血液型不適合輸血による溶血性輸血反応
  • 1. 症状と機作
  • 2. 確認のための手段と処置
  • 3. 遅廷型溶血性輸血反応
  • C. 血小板輸血とHLA
  • 1. 血小板フェレーシス
  • 2. 献血者の登録
  • D. 血液型不適合妊娠
  • 1. 母児免疫の成立機転
  • 2. 新生児溶血性疾患の病因と症状
  • 3. Rh-Hr因子による新生児溶血性疾患
  • 4. ABO式血液型不適合妊娠による新生児の溶血性疾患
  • 第5章 損傷
  • I. 損傷一般
  • A. 損傷とは
  • B. 損傷の診断に当たって
  • C. 損傷の分類
  • D. 鋭器 (刃器) による損傷
  • E. 鈍器による損傷
  • F. 銃器による損傷
  • II. 頭部損傷
  • A. 頭皮および顔面の損傷
  • B. 頭蓋骨骨折
  • C. 頭蓋内血腫
  • D. 蜘蛛膜下出血
  • E. 脳損傷
  • F. 外傷性後発性脳出血
  • G. 頭部損傷における臨床法医学的問題
  • III. 大鈍体的外力による全身的損傷
  • A. 交通事故損傷
  • B. 転落死 (墜落死)
  • C. 挾圧死, 轢圧死
  • IV. 損傷の自他為, 災害別
  • A. 損傷自体の所見
  • B. 死体の状況, 現場との関係等
  • V. 生活反応
  • A. 全身的生活反応
  • B. 局所的生活反応
  • VI. 損傷死における死因
  • A. 死因の決定
  • 1. 直接死因と間接死因
  • 2. 死因の競合と優先性
  • B. 各種死因
  • 1. 生存に必要な主要臓器の高度の挫滅
  • 2. 大量出血による失血
  • 3. 挫滅症候群
  • 4. 原発性ショック (1次性ショック)
  • 5. 生存に必要な主要臓器の圧迫
  • 6. 食物内容や血液の気道内流入のもとづく窒息
  • 7. 脂肪塞栓
  • 8. 空気塞栓
  • 9. 感染
  • 第6章 窒息
  • 総論
  • I. 窒息の定義および分類
  • II. 窒息の経過および症状
  • III. 窒息死の死体所見
  • A. 外部所見
  • B. 内部所見
  • C. 組織所見
  • IV. 窒息の生理と病理
  • A. 低酸素血症
  • B. 顔面のチアノーゼ
  • C. 窒息時の呼吸促進
  • D. 血中アドレナリンの増加
  • E. 血糖の増加
  • F. 窒息時の血清成分の変化と酸素の出現
  • G. 意識消失
  • H. 眼の変化
  • I. 第III期呼吸停止と終末呼呼
  • 各論
  • I. 縊死
  • A. 縊死の定型と非定型
  • B. 縊死の機序
  • C. 死体所見
  • D. 自他殺の鑑別
  • II. 絞死
  • A. 絞死・絞殺の機序
  • B. 死体所見
  • C. 自他殺の鑑別
  • D. 後遺症
  • III. 扼殺
  • A. 扼殺・扼死の機序
  • B. 死体所見
  • C. 自他殺の鑑別
  • D. 後遺症
  • IV. 溺死
  • A. 溺死の態様
  • B. 死体所見
  • C. 溺水検査, 特にプランクトン検査
  • D. 溺死体及び水中死体の損傷
  • E. 自他殺・災害等の判別
  • F. 溺死体・水中死体の腐敗と浮揚
  • G. 水浴死 (水中異常急死)
  • V. その他の機械的窒息
  • A. 鼻口閉圧による窒息
  • B. 異物による気道閉塞窒息
  • C. 胸部圧迫による窒息 (圧死)
  • D. 土中, 堆積物埋没による窒息
  • 第7章 中毒
  • 総論
  • I. 毒物および中毒の一般
  • A. 毒物および中毒の意味
  • B. 毒物の分類
  • C. 毒物作用に影響する諸条件
  • D. 体内における毒物の運命
  • E. 中毒の臨床症状
  • F. 死体解剖所見
  • G. 中毒死を決定するための原則
  • II. 毒物の検索
  • A. 中毒患者の取り扱い
  • B. 検査試料の採取
  • C. 毒物の検索法
  • D. 検索結果の判定
  • 各論
  • I. 鉱酸
  • II. 重金属塩類
  • A. 水銀
  • B. 鉛
  • C. 砒素
  • III. シアン化水素およびシアン化合物
  • IV. 芳香族炭化水素
  • V. ニコチン
  • VI. フグ毒
  • VII. 眠剤
  • A. 眠剤の概観
  • B. 眠剤の作用および中毒症状
  • C. 眠剤中毒死体の一般的な剖検所見
  • D. 眠剤の化学的証明法
  • VIII. アルコール
  • A. アルコールの定量法
  • B. 飲酒後の各種体液アルコール濃度の消長
  • C. 酩酊度の推定および判定
  • D. 飲酒運転取締り上の問題
  • E. 死体についての飲酒の有無および酩酊度の推定
  • F. アルコールの代謝, 悪酔, 宿酔
  • IX. 農薬中毒
  • A. 概観
  • B. 有機りん剤
  • C. 有機塩素剤
  • D. 有機水銀剤
  • E. カーバメイト剤
  • F. パラコート
  • G. その他の農薬
  • X. 一酸化炭素
  • A. 中毒作用
  • B. 中毒症状
  • C. 剖検所見
  • D. 一酸化炭素ヘモグロビンの証明法
  • 第8章 その他の変死
  • I. 熱傷死
  • II. 焼死
  • A. 焼死の生活反応
  • B. 死体所見と死体の焼損
  • C. 高度焼損死体の個人識別
  • D. 焼死の診断
  • III. 凍死
  • A. 局所の変化
  • B. 低温環境による全身性障害
  • C. 死体所見
  • D. 凍死に陥り易い条件
  • IV. 飢餓死
  • A. 飢餓の症状
  • B. 飢餓死の原因
  • C. 主要剖検所見
  • V. 電気損傷
  • A. 概観
  • B. 人体に及ぼす電気の作用
  • C. 人体の電気抵抗値と電撃
  • D. 電撃死の死体所見
  • E. 落雷による損傷
  • VI. その他の変死
  • 気圧異常による損傷
  • 1. 潜函病, 減圧症
  • 2. しめつけ病, 潜水夫病
  • 第9章 内因的急死
  • I. 急性心臓死
  • A. 概説
  • B. 急性心臓死の原因
  • C. 心臓死の診断及び予知
  • D. 原因不明の心臓死
  • E. 心臓機能停止の時期
  • II. 脳および脳膜の疾患による急死
  • A. 高血圧症性脳出血
  • B. 特発性クモ膜下出血
  • C. 脳軟化症
  • D. 慢性出血性硬脳膜炎
  • E. 流行性脳脊髄膜炎
  • F. 脳膿瘍
  • G. 日本脳炎
  • H. 頭蓋内腫瘍
  • I. てんかん
  • III. 呼吸器系の疾患にもとづく急死
  • A. 肺結核性空洞よりの大出血
  • B. 肺結核
  • C. 大葉性肺炎
  • D. 気管支性肺炎
  • E. 肺塞栓
  • F. 気管支喘息
  • IV. 消化器系疾患にもとづく急死
  • A. 胃潰瘍および胃癌の特発性穿孔と出血
  • B. 腸閉塞
  • C. 膵臓卒中
  • D. 急性黄色肝萎縮
  • V. その他の疾患にもとづく急死
  • A. 悪性腎硬化症
  • B. 卵管妊娠の破裂
  • C. 子癇
  • D. Waterhouse-Friderichsen症侯群
  • E. 大動脈瘤破裂
  • F. その他
  • VI. 急死と体質異常
  • A. 胸腺リンパ体質
  • B. 実質性臓器の脂肪変性
  • C. 潜在性肝臓機能低下症
  • 第10章 えい児殺
  • I. えい児殺に関する法律上の問題
  • II. えい児死体についての鑑定事項
  • III. えい児の発育程度
  • A. 成熟児の発育徴標
  • B. 各月未熟児の基準
  • IV. 生活能力
  • V. 新生児の生死産の別
  • A. 剖検により認め得るもと
  • B. 剖検では知り得ないもの
  • VI. 生後の生存時間
  • VII. 胎児又は新生児死亡の原因
  • A. 胎児側原因
  • B. 母体側原因
  • C. 分娩機転の異常
  • VIII. 墜落産
  • IX. 新生児または乳児の変死
  • A. 積極的殺児
  • B. 消極的殺児
  • C. 災害的又は偶発的死亡
  • D. 乳幼児急死症侯群
  • E. 被虐待児症侯群
  • 第11章 性的犯罪
  • I. 強姦
  • A. 強姦の法律関係
  • B. 「満13才の女子」の判定
  • C. 被害者の身体検査
  • D. 加害者の身体検査
  • E. その他
  • II. 堕胎
  • A. 堕胎の法律関係
  • B. 堕胎の手段・方法
  • C. 堕胎による母体の障害および法医学的検査
  • III. 変態性欲的傷害, 殺人
  • A. 痛苦性 (残忍性) 色情倒錯
  • B. 同性愛
  • C. 多数殺人
  • D. 法医学的検査の問題
  • 第12章 親子鑑定
  • I. 血液型による親子鑑定
  • A. いろいろの血液型による判定
  • B. 父権否定の確率について
  • C. 父権肯定の確率について
  • D. 鑑定例
  • E. HLA型による親子鑑定
  • II. 指紋による親子鑑定
  • A. 指紋の形質
  • B. 親子間における指紋の類似性
  • C. 指紋の遺伝
  • III. 掌紋による親子鑑定
  • IV. 頭部・顔面 (顔貌) の比較による親子鑑定
  • A. Poljakoffによる顔貌相似度検査
  • B. 写真像作図法による顔貌相似度検査
  • V. その他の形質による親子鑑定
  • A. 耳垢の乾湿度
  • B. 味盲
  • C. えくぼ
  • D. その他
  • VI. 親子鑑定一般について
  • A. 科学的親子鑑定の意味
  • B. 法律上の規定
  • 第13章 医療過誤
  • I. 概念
  • II. 医療過誤問題の現況
  • III. 医療過誤裁判の内容
  • IV. 医療過誤裁判にみる法的根拠
  • V. 医療における注意義務の構造
  • VI. 医療過誤問題における法医学の働き
  • VII. 最近の医療過誤裁判例
  • 第14章 医事法制
  • I. 医師
  • A. 医師資格の得喪
  • B. 業務独占と名称独占
  • C. 医師の業務
  • II. 医療施設
  • A. 種類, 定義, 法定人員, 施設等
  • B. 開設
  • C. 休止, 廃止, 再開
  • D. 管理
  • E. 行政庁の監督
  • F. 公的医療機関
  • G. 医療法人
  • III. 医師または医療施設の開設者と患者との法律関係
  • 参考付表
  • 索引
  • 奥付
  • 正誤表

この書籍の参考文献

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各論

P.397 掲載の参考文献
1) 松倉豊治:薬物異常反応と二, 三の身体的情況. 東京医事新誌, 77(12), 669, 1960.
2) 松倉豊治:胸腺を中心とした二, 三の統計的観察. 疾病と体質 II. p. 18, 診断と治療社, 1966.
3) 松倉豊治:法医学の立場より観た薬物ショック死, 綜合臨牀, 16(7), 1461, 1967.
4) 松倉豊治:胸腺リンパ性特異体質(1). (2). 綜合臨牀, 20(7), 1601, 1971. 胸腺リンパ性特異体質(1). (2). 綜合臨牀20(8), 1847, 1971.
5) 松倉豊治:いわゆる薬物ショックと身体的条件の影響 -法医学の立場から-. 災害医学, 18(2), 117, 1975.
6) 松倉豊治:医学と法律の間. p. 228, 判例タイムス社, 東京, 1977.
P.478 掲載の参考文献
1) 唄 孝一:医事法学への歩み, 岩波書店, 昭和45年
2) 饗庭忠男:医療事故の焦点, 最近の判例理論の分析を中心として, 日本医事新報社, 昭和57年
3) 北浜睦夫:医療事故の予防と対策, 金原出版株式会社, 昭和57年
4) 加藤一郎, 鈴木潔:医療過誤紛争をめぐる諸問題, 法曹会, 昭和51年
5) 高田利広:医家のための新・医事紛争のすべて, メジカルビュー社, 昭和51年
6) 大谷実:医療行為と法, 弘文堂, 昭和55年
7) 松倉豊治:医療過誤と法律(法律文化社), 一般医家のための医療過誤の諸問題, 金原出版, 医事紛争(永井書店), 医学と法律の間(判例タイムズ社)各前出

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