Biomodulation ―癌薬物療法の新たな展開―

出版社: 先端医学社
著者:
発行日: 1994-09-20
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784915892127
電子書籍版: 1994-09-20 (第1版第1刷)
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3,631 円(税込)

商品紹介

併用療法や遺伝子治療など多種多様な戦略が求められる癌薬物療法を詳述
癌薬物療法では、併用による効果の増強が生化学的に立証されている。本書では、 biochemical modulation、 biological modulation、 biogenetical modulationの3部からなり、併用療法、遺伝子治療を中心に多種多様な戦略が求められる癌薬物療法を詳述。現段階における成績をまとめあげ、今後の治療戦略に一石を投じる必読の書。

目次

  • 表紙
  • 執筆者一覧
  • おもな抗癌剤・略号一覧
  • 目次
  • I | Biochemical Modulation
  • [A] 5-FUのRNA障害およびチミジル酸合成酵素阻害の増強
  • 1. UFT(ウラシルによるテガフールの効果増強)
  • はじめに
  • [1] 基礎的研究におけるウラシルによるFTの効果増強
  • 1. 5-FUからFTへ
  • 2. UFTのウラシルによるbiochemical modulationの理論
  • 3. UFTの臨床薬理学的検討
  • [2] 臨床効果
  • 1. 進行胃癌に対するFT・マイトマイシンC (MMC) とUFT・MMCの比較試験
  • 2. 胃癌に対する術後補助化学療法におけるFTとUFTの比較
  • おわりに
  • 2. メトトレキサート・5-FU時間差投与療法
  • はじめに
  • [1] MTX・5-FU時間差投与療法の原理
  • 1. MTXの作用機序
  • 2. 5-FUの作用機序
  • 3. MTX・5-FU時間差投与療法の作用機序
  • [2] 胃癌に対するMTX・5-FU時間差投与療法について
  • 1. 胃癌に対するMTX単独投与の効果
  • 2. 胃癌に対する5-FU単独投与の効果
  • 3. 胃癌に対するMTX・5-FU時間差投与療法の効果
  • 4. MTX・5-FU時間差投与療法での耐性例に対する治療法
  • おわりに
  • 3. ロイコボリンによる5-FUの効果増強
  • はじめに
  • [1] LV・5-FU併用療法のメカニズム
  • [2] 第I相試験
  • [3] LVの血中濃度
  • [4] 結腸・直腸癌に対する効果
  • [5] 胃癌に対する効果
  • [6] その他の癌に対する効果
  • [7] シスプラチン(CDDP)とLV・5-FUとの併用
  • [8] 副作用
  • おわりに
  • 4. シスプラチン・5-FU併用療法
  • はじめに
  • [1] シスプラチン(CDDP)・5-FU併用療法における作用機序
  • [2] CDDP・5-FU併用療法の治療成績
  • [3] 埼玉県立がんセンターにおけるCDDP・5-FU併用療法の治療成績および有効症例
  • [4] CDDP・5-FU併用療法の投与法の実際
  • [5] CDDP・5-FU併用療法の副作用と対策
  • おわりに
  • 5. メチオニン欠損補液による5-FUの抗腫瘍効果増強
  • はじめに
  • [1] アミノ酸インバランスの歴史と種類
  • [2] メチオニン欠損補液の抗腫瘍効果
  • [3] メチオニン欠損補液併用による5-FUの抗腫瘍作用増強について
  • [4] メチオニン欠損補液と抗癌剤併用による臨床効果について
  • おわりに
  • 6. オキソン酸による5-FUの副作用防止とその応用
  • はじめに
  • [1] Oxoの作用機序
  • [2] in vivoにおける5-FUの効果増強について
  • [3] FT, CDHPおよびOxoの至適配合比
  • [4] F-1の抗癌効果
  • [5] S-1投与後の血中および腫瘍内5-FU濃度
  • [6] S-1の消化管障害に対する予防および軽減作用
  • おわりに
  • [B] 耐性克服と膜作用物質
  • 1. カルシウム拮抗薬, シクロスポリンおよびキノリン化合物
  • はじめに
  • [1] カルシウム拮抗薬による多剤耐生の克服
  • [2] シクロスポリンおよびその誘導体による多剤耐性の克服
  • [3] キノリン化合物による耐生克服
  • 1. in vitro 耐性克服作用
  • 2. in vivo 耐性克服作用
  • 3. 作用機序
  • おわりに
  • 2. ジピリダモール
  • はじめに
  • [1] DP
  • [2] 基礎的検討
  • 1. フッ化ピリミジン系抗癌剤
  • 2. DXR
  • 3. N-phosphonacetyl-L-aspartate(PALA)
  • 4. メトトレキサート(MTX)
  • 5. アシビシン
  • 6. シスプラチン(CDDP)
  • 7. エトポシド(VP-16)
  • 8. 耐性克服
  • [3] 抗癌剤感受性試験による検討
  • [4] 臨床症例での検討
  • 1. フッ化ピリミジン系抗癌剤
  • 2. PALA
  • 3. アシビシン
  • おわりに
  • 3. イソプレノイド
  • はじめに
  • [1] イソプレノイドによる抗癌剤作用の増強
  • [2] イソプレノイドによる耐性克服作用
  • おわりに
  • 4. セファランチン
  • はじめに
  • [1] Cephによるin vitroでの多剤耐性克服
  • [2] 多剤耐性克服の機構
  • [3] in vivoでの多剤耐性克服
  • [4] P-糖蛋白質の発現していないMDRに対するCephの作用
  • [5] Cephによる上皮細胞成長因子(EGF) -緑膿菌エキソトキシン(PE)複合体(EGF-PE)の毒性増強効果-
  • おわりに
  • II | Biological Modulation
  • 1. PSKと化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] PSKの薬理作用に関する最近の知見
  • [2] 各種固形癌に対する免疫化学療法
  • 1. 食道癌
  • 2. 胃癌
  • 3. 大腸癌
  • 4. 肺癌
  • おわりに
  • 2. OK-432と化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] OK-432の臨床研究経緯の概略
  • [2] OK-432のBRMとしての作用に関する新しい展開
  • [3] 癌性胸腹水に対するOK-432と抗癌剤の併用
  • [4] 各種固形癌に対するOK-432による免疫化学療法
  • 1. 胃癌
  • 2. 大腸癌
  • 3. 肺癌
  • 4. 子宮頸癌
  • おわりに
  • 3. レンチナンと化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] レンチナンの化学構造と物理的, 化学的性質
  • [2] レンチナンの抗腫瘍性
  • [3] レンチナンの作用機構
  • [4] レンチナンの臨床的応用
  • [5] レンチナンとIL-2の併用について
  • おわりに
  • 4. ウベニメクスと化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] myelodysplastic syndromes(MDS)
  • 1. 対象および方法
  • 2. 成績
  • [2] 急性白血病
  • [3] 慢性骨髄性白血病
  • 1. 対象および方法
  • 2. 成績
  • おわりに
  • 5. シゾフィランと化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] SPGの性状
  • [2] 茸由来のBRMの構造特性
  • [3] 抗腫瘍効果
  • 1. 単独投与
  • 2. 手術との併用
  • 3. 化学療法剤との併用
  • 4. 腫瘍効果の発現機序
  • [4] SPGの臨床成績
  • 1. 胃癌
  • 2. 卵巣癌
  • 3. 頭頸部癌
  • おわりに
  • 6. インターフェロンと5-FUの併用
  • はじめに
  • [1] IFNの作用
  • [2] IFNの抗腫瘍効果
  • [3] IFNと抗癌剤の併用
  • [4] IFNと5-FUの併用
  • [5] IFN・LV・5-FUの三剤併用療法
  • 1. 5-FU単独対5-FU・IFN-α-2a併用
  • 2. FN-α-2a併用対LV併用
  • 3. 5-FU・LV併用療法におけるIFN-α-2b併用有無
  • [6] IFN併用の理論的背景
  • おわりに
  • 7. レバミゾールと5-FUの併用
  • はじめに
  • [1] LMSと5-FU併用の基礎的背景
  • 1. 5-FUの薬理学的性質
  • 2. LMSの薬理学的性質
  • [2] LMSと5-FUとの併用効果
  • [3] LMSと5-FU併用の臨床成績
  • 1. 進行癌に対する成績
  • 2. 補助療法におけるLMSの評価
  • おわりに
  • 8. インターロイキン-2と化学療法剤の併用
  • はじめに
  • [1] 抗癌剤による免疫療法のバイオモジュレーションの原理
  • [2] IL-2・LAK療法に対する化学療法剤の併用
  • [3] IL-2・PSK療法に対する化学療法剤の併用
  • おわりに
  • III | Biogenetical Modulation
  • 1 遺伝子治療の現況
  • はじめに
  • [1] レトロウイルスの生活環と感染様式
  • [2] レトロウイルスベクターシステム
  • [3] レトロウイルスベクターを用いた遺伝子治療
  • 1. gene marking
  • 2. prodrug therapy
  • 3. retro-vaccine
  • [4] わが国の現状
  • おわりに
  • 2. 脳腫瘍の遺伝子治療
  • はじめに
  • [1] 悪性グリオーマについて
  • [2] 米国ではじめられた臨床治験
  • [3] 悪性グリオーマの生物学的特徴
  • [4] リポソームを用いるサイトカイン遺伝子治療法
  • 1. リポソームとモノクローナル抗体
  • 2. プラスミド
  • 3. 遺伝子導入による内因性サイトカインの発現
  • 4. 遺伝子導入により発現されるサイトカインによる抗腫瘍効果
  • 5. molecular surgeryへの道
  • おわりに
  • 3. 免疫遺伝子治療
  • はじめに
  • [1] 担癌生体における免疫能
  • [2] 癌の遺伝子養子免疫療法
  • [3] 遺伝子導入癌細胞を用いたワクチン療法
  • おわりに
  • 4. アンチセンスオリゴヌクレオチド法による癌治療の可能性
  • はじめに
  • [1] アンチセンスオリゴヌクレオチドの作用点
  • 1. アンチセンスRNAの作用点
  • 2. アンチセンスDNAの作用点
  • [2] アンチセンスオリゴヌクレオチド法の問題点
  • [3] 問題点の克服
  • [4] アンチセンスオリゴヌクレオチド法の新しい戦略
  • おわりに
  • 索引
  • 奥付

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