香り選書(8) 歯と香り ―歯科診療をとりまく香り―

出版社: フレグランスジャーナル社
著者:
発行日: 2008-12-10
分野: 歯科学  >  歯科学一般
ISBN: 9784894791510
電子書籍版: 2008-12-10 (第1版第1刷)
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1,540 円(税込)

商品紹介

「香り選書」シリーズは…香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。歯科診療におけるエッセンシャルオイルの効用と臨床例を詳述。一般に、歯科治療は痛い、怖いというイメージが定着しています。その対極にあるのがアロマセラピーです。著者は、歯科治療でエッセンシャルオイルやハーブ類の香りを医療現場で用い、癒し効果を上げています。本書は、歯科治療における香りの効用と役割について、医療の現場からの報告であり、読む人に目から鱗の再発見をもたらすでしょう。

目次

  • 表紙
  • クローブの木
  • 中東における香材のマーケット
  • 目次
  • はじめに
  • 一章 香りと医療の歴史
  • 一、 ラベンダー アロマセラピーの始まり
  • (一) アロマセラピーとは
  • (二) ラベンダーの組成
  • 二、 フランキンセンス(乳香) 世界初の虫歯充填剤
  • (一) オマーンの乳香
  • (二) 虫歯と砂糖の出会い
  • (三) 乳香を用いた歯科治療
  • 三、 ローズ 医学のルネッサンス
  • (一) 薔薇と水蒸気蒸留
  • (二) 医学のルネッサンス
  • 四、 クローブ 虫歯治療の完成
  • (一) クローブ (丁子) の記録
  • (二) クローブオイルの応用
  • 二章 歯刷子に使われてきた香り
  • 一、 白檀 仏陀が教えた歯磨き
  • (一) 歯ブラシの始まり
  • (二) 仏陀の歯磨き指導
  • (三) 世界の歯磨き
  • 二、 楊柳 玄奘三蔵が持ち帰った習慣
  • (一) 仏教とヒンドゥー教
  • (二) ダンタから歯木、楊枝へ
  • 三、 黒文字(くろもじ) 利休好みの黒い楊枝
  • (一) 房楊枝の普及
  • (二) 黒文字の楊枝
  • 三章 虫歯治療に使われてきた香り
  • 一、 カユプテ 東南アジアの万能薬
  • (一) カユプテオイルの用途
  • (二) カユプテとの出会い
  • 二、 サンダラック ルーベンスが用いた天然樹脂
  • (一) 樹液・天然樹脂の用途
  • (二) 絵画の進歩
  • 三、 カンフル(樟脳) 大逆転のカンフル剤
  • (一) カンフルの用途
  • (二) 墨造りの実際
  • 四章 歯の神経の治療に使われてきた香り
  • 一、 グアヤク バニラの香りのホーリーツリー
  • (一) グアヤクの用途
  • (二) グアヤクの香り
  • 二、 ユーカリ オーストラリアの青い森
  • (一) ユーカリ・ツアー
  • (二) ユーカリの用途
  • 三、 グッタペルカ 杜仲茶の成分はナチスドイツの切り札
  • (一) 天然ゴム・グッタペルカの用途
  • (二) ナチスドイツの切り札
  • 五章 歯周病の治療に使われてきた香り
  • 一、 青森ヒバ 奥州藤原氏三代のミイラ
  • (一) 中尊寺の国宝金色堂と青森ヒバ
  • (二) 青森ヒバ油の効果
  • 二、 マスティック ヒオス島の "キリストの涙"
  • (一) マスティックとは
  • (二) マスティックの効果
  • 三、 甘草 シルクロードに植えられた薬
  • (一) 甘草とは
  • (二) ナポレオンの右手とリコリス
  • 四、 レモングラス ハーブティーの王様
  • (一) レモングラスの効果
  • (二) レモングラスとハーブティー
  • 六章 口腔内の疾患治療に使われてきた香り
  • 一、 ティートリー 臨床各科の共通言語
  • (一) ティートリーの効果
  • (二) ティートリーの名付け親
  • 二、 沈香 鑑真和上が用いた薬
  • (一) 鑑真和上とは
  • (二) 沈香の用途
  • 三、 麻黄 道端に生えてるドーピング薬
  • (一) 麻黄とは
  • (二) スポーツとドーピング
  • 四、 カカオバター 信仰に用いたアルカロイド
  • (一) カカオとは
  • (二) 薬剤としてのカカオバター
  • 七章 予防に使われてきた香り
  • 一、 茴香(ウイキョウ) インド料理の口直しからタミフルへ
  • (一) 茴香とは
  • (二) 小茴香の殺虫効果
  • (三) 大茴香からタミフルへ
  • 二、 マヌカ 薬になった蜂蜜
  • (一) マヌカハニーの抗菌特性
  • (二) マヌカハニーの歯科への応用
  • 三、 タイム 人類最古のハーブの記録
  • (一) タイムとは
  • (二) タイムの記録
  • 四、 ローズマリー 聖母マリアの薔薇は臭い消し
  • (一) ローズマリーの用途
  • (二) ローズマリーの尖った葉と青い花
  • 参考図書
  • おわりに
  • 「香り選書」シリーズについて
  • 奥付

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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参考図書

P.139 掲載の参考文献
(1) ルネ=モーリス・ガット・フォセ, ロバート・ティスランド編, 前田久仁子訳: ガット・フォセのアロマテラピー, p.142-163, フレグランスジャーナル社, 東京, 2006
(2) 三上杏平: エッセンシャルオイル総覧2007, p.82, 193, フレグランスジャーナル社, 東京, 2006
(3) 山本義隆: 十六世紀文化革命, p.152-165, みすず書房, 東京, 2007
(4) 本多義昭: ハーブ・スパイス・漢方薬, p.59-70, 89-98, 丸善, 東京, 2001
(5) 中原泉, 陶粟嫻: 日本歯科医史学会誌, 18(3) : 249-261, 1992
(6) 石井恭二: 現代文 正法眼蔵四, p.55-72, 河出書房新社, 東京, 2000
(7) 柳下貞一: 柳の文化誌, p.148-157, 淡交社, 京都, 1995
(8) ワンダー・セラー, 高山林太郎訳: アロマテラピーのための八四の精油, p.22-23, 36-37, フレグランスジャーナル社, 東京,1992
(9) A. Dalby, 樋口幸子訳: スパイスの人類史, p.84-108, 238-271, 原書房, 東京, 2004
(10) 鳥越泰義: 正倉院薬物の世界, p.122-140, 平凡社, 東京, 2005
(11) 宮崎正勝: モノの世界史, p.168-172, 原書房, 東京, 2002
(12) G. W. Geelhoed, 村上光太郎, 李秀玲: 世界の薬食療法, p.87-88, 175-176, 法研, 東京, 1999
(13) 中丸明: 聖母マリア伝承, p.48-71, 文藝春秋, 東京, 1999

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