「心配性だ」「すぐ緊張してしまう」と悩んでいる人,また,不安にとらわれて勉強や仕事や家事が手につかない人──全般性不安障害(全般不安症)をもつ人,その傾向のある人が,認知行動療法の技法を使って不安や心配を克服する方法を学べます。本書は,全米の精神科医療機関の中で非常に高い評価を得ている病院の一つ,カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の不安障害クリニックで日常的に使われているワークブックを,UCLAに留学し西海岸最大規模の不安障害クリニックで学んだ日本人医師が訳した,日本人向けに使いやすい工夫がほどこされたワークブックです。受診する前の段階の人にとっては,疾患や症状,治療法について学び,自分で実践する自習帳として使うことができます。治療者にとっては,治療方針を共有したり,自宅での練習を促したりする際のテキストとして使うことができ,課題の取り組み状況や理解度が確認しやすい仕掛けになっています。