バスキュラーアクセスの手技&Tips

出版社: メジカルビュー社
著者:
発行日: 2018-01-20
分野: 臨床医学:内科  >  腎臓
ISBN: 9784758318013
電子書籍版: 2018-01-20 (第1版第3刷)
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商品紹介

本書は,血管吻合と創傷治癒のプロである形成外科医と,血液透析のプロである腎臓内科医がコラボレーションすることで,個々の患者に合ったVA作製のノウハウを豊富な写真とイラストで,わかりやすく解説している。また,作製した血管に起こりうる,瘤や狭窄・逆流などのトラブルに対してどう対処するかを,ケーススタディとして具体的に紹介した。超高齢社会のわが国において,VAのトラブル対策は今後ますます重要となってくる。
さらに,VA作製後の術後管理と穿刺までも解説した。本書は,明日のVA作製時に試してみたいテクニックが必ずみつかる1冊である。

目次

  • I章 筆者が推奨する手術器具
     
    II章 基本的バスキュラーアクセス手技
     1. 定型的左前腕遠位部内シャント造設
     2. 右前腕遠位部内シャント造設
     3. かぎタバコ窩での内シャント造設
     4. 前腕中・近位での内シャント造設
     5. 尺骨動脈-尺側皮静脈内シャント造設
     6. 上腕動脈表在化法
     7. 上腕動脈- 橈側皮静脈内シャント造設
     8. 透析導入時の初回手術術式選択のまとめ
     
    III章 トラブルに対するケース・スタディー
     1. 静脈に生じた瘤・狭窄への対応
      【症例1】AVF 付近に生じた瘤で,瘤と狭窄部を切除しても再吻合が可能な症例
      【症例2】狭窄部切除のみであれば吻合が可能な症例
      【症例3】狭窄部が長く,切除すると再吻合できない症例
     2. 静脈の狭窄・逆流・迷走への対応
      【症例1】AVF すぐ下流(前腕近位側)が閉塞し,逆流を介して上腕に流れている症例
      【症例2】RMAVF すぐ下流が狭窄し,逆流を介して上腕に流れている症例
      【症例3】複雑な逆流・迷走の症例
     3. 長期透析患者のトラブルに対する人工血管を用いた再建(AVG)
      【症例1】拡張した静脈- 人工血管- 上腕橈側皮静脈の症例
      【症例2】拡張した橈骨動脈- 人工血管- 上腕橈側皮静脈の症例
      【症例3】拡張した静脈- 人工血管- 上腕尺側の静脈の症例
     
    IV章 術前・術後管理と穿刺
     
    Tips
     (1) モノポーラ型電気メスよりバイポーラ型止血摂子がよい理由
     (2) へパリン生食水用には,なぜ10mL シリンジと20G サーフロー 針の組み合わせがよいか
     (3) 局所麻酔注射について(1%キシロカインE)
     (4) 橈側皮静脈(CV)の枝の処理について
     (5) モスキートペアンで,7-0 プロリン糸のような細い糸を把持する場合のコツ
     (6) 橈骨動脈と橈側皮静脈が離れている場合の吻合位置と方法の決定
     (7) 血管吻合における形成外科的感覚―縫合糸の選択,連続縫合 vs. 結節縫合―
     (8) 膜を破る前に局所麻酔の追加をする
     (9) 血管の条件の違いによる側々吻合手技の違いについて
     (10) 動静脈側端吻合の手技
     (11) 連続縫合は,針を無鈎摂子でとるとリズミカルではやい
     (12) その他の術式(1) 伴走静脈を表在化して橈骨動脈とAVF
     (13) 皮膚切開の方向と術後瘢痕
     (14) 動脈を側とした吻合は,破綻した場合に止血されにくい
     (15) 真皮縫合と垂直マットレス縫合の功罪
     (16) 上腕動脈表在化の術後に創縁皮膚壊死が生じた場合
     (17) 誤って静脈に穴をあけたときの修復法
     (18) その他の術式(2) 上腕尺側の静脈を表在化して上腕動脈とAVF
     (19) 神経を栄養する血管
     (20) 白色血栓と赤色血栓
     (21) ガーゼ・包帯の巻き方とシーネのあて方
     (22) 再手術の際の切開線について
     (23) 再手術の際のアプローチの順番
     (24) 血管壁の薄い静脈の端々吻合
     (25) 皮膚の構造と創傷治癒の大前提
     (26) 創の管理と抜糸の時期
     (27) 長期留置型カテーテルについて
     (28) 内シャント肢における血流量の変化
     (29) 術中の組織検査
     (30) 腎臓内科医からみたバスキュラーアクセスの評価

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

II章 基本的バスキュラーアクセス手技

P.37 掲載の参考文献
1) 岡崎 睦. 形成外科のバイパス(2). NS NOW No.1 バイパス術のすべて. メジカルビュー社, 東京, 2015, p164-73.

IV章 術前・術後管理と穿刺

P.122 掲載の参考文献
1) 久木田和丘, 大平整爾, 天野 泉, ほか. 2011年版 社団法人日本透析医学会「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」. 透析会誌 2011;44(9):855-937.
P.125 掲載の参考文献
1) 日本透析医学会. わが国の慢性透析療法の現況. 透析会誌 2017;50:1-62.
2) 川口良人, 二瓶 宏, 平沢由平, ほか. 透析導入ガイドラインの作成に関する研究. 平成3年度厚生科学研究・腎不全医療研究事業報告書. 1992;125-32.
3) Sakisaka M, Kurita M, Okazaki M, et al. Drug-Induced Atrial Fibrillation Aggravates the Results of Flap Surgery in a Rat Model. Ann Plast Surg 2016;76:244-8.

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