「特定妊婦」は,平成20 年の児童福祉法改正(児童福祉法第6条)において「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」と新たに規定された。この規定により,子ども虐待対策は子どもが虐待にあう前に予防的介入(支援)を行うことへと大きくシフトチェンジしたと言える。
この特集のテーマは『特定妊婦を支援することが子ども虐待予防につながることである』ということである。発見するだけではなく,発見と同時に支援することこそが重要であることを現場の実践から学び,課題を整理し,子ども虐待予防実践の参考となることを目指したものである。(「特集にあたって」より抜粋)