ひととおりのことをやっても苦痛が緩和しない時に開く本
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目次
- 治療抵抗性の苦痛:概論
第1章 痛みが取りきれない時
■Overview
■難治性ではないはずの痛み──理由を見分けて対処する
マットが硬い
がんで痛いんじゃなくて筋肉の虚血
安定した痛みだったのに急に痛くなった(出血,感染,虚血,穿孔)
もともと(がんと関係ない首・肩・腰が)痛い
折れている!
非オピオイド鎮痛薬が入っていない
経口麻薬を増やしても効かない(理由(1) オピオイドが吸収されていない)
経口麻薬を増やしても効かない
(理由(2) もともと効かない痛みである──神経痛)
経口麻薬を増やしても効かない
(理由(3) もともと効かない痛みである──頭痛)
経口麻薬を増やしても効かない(理由(4) 絶対量が足りない)
フェンタニル貼付剤を増やしても効かない(耐性ができている)
痛い時間帯に鎮痛薬が足りない(夜編)
痛い時間帯に鎮痛薬が足りない(昼編)
動いた時だけ痛い(理由(1) 身体をひねっている)
動いた時だけ痛い(理由(2) 痛くなる前に薬を飲んでいない)
ご飯を食べると痛い(無理してご飯を食べている)
レスキュー薬を飲んでいない(理由(1) 便秘,吐き気が嫌だから)
レスキュー薬を飲んでいない
(理由(2) 定期薬を飲んだらレスキュー薬は飲まないようにしている)
レスキュー薬が来るまでに時間がかかる
レスキュー薬の量が足りない
レスキュー薬の投与間隔が長すぎる
オピオイドが増やせない(理由(1) 吐き気)
オピオイドが増やせない(理由(2) 眠気,せん妄)
何を使っても精神症状が出てしまう高齢者
■本当の難治性疼痛
治療目標を決める
本当の難治性疼痛の緩和治療の流れ──「最終ライン」の手前まで
(現状の)「最終ライン」──メサドンとくも膜下モルヒネ
「最終ライン」としてメサドンもくも膜下モルヒネも使わない場合の対応
第2章 せん妄が取りきれない時
■Overview
■難治性ではないはずのせん妄──理由を見分けて対処する
尿閉・宿便で落ち着かない
かゆみ・発熱・口渇で落ち着かない
夜間の点滴差し替えで目が覚める
多尿・頻尿で目が覚める
もともとの習慣や,「したいこと」がある
聞こえない・見えない
治せる(こともある)せん妄の原因がある(高カルシウム血症,がん性髄膜炎,
トルソー症候群,高アンモニア血症,ビタミンB1欠乏)
ステロイドが夕方に投与されている
せん妄になりやすい薬を飲んでいる
モルヒネ投与中に腎機能が悪化した
セレネースで眠れない
IVルートが取れない
■本当の難治性せん妄
治療目標を決める
基本の薬物療法でおさまらない時の薬物療法
第3章 呼吸困難が取りきれない時
■Overview
■難治性ではないはずの呼吸困難──理由を見分けて対処する
ムシムシしている
酸素飽和度が低い・酸素が吸えていない
ちょっと対応すればなんとかなる原因(溢水,感染,胸水)
気道狭窄がある──酸素飽和度は正常,肺野も問題ないはずなのに…
上大静脈症候群──顔と手がむくんできた
頻度は低いけれど,あったら治療できる原因(心嚢水,気胸)
ステロイドが入っていない──何にでも効くわけではないけれど…
オピオイドを増加しすぎ──増やしていったらなんか変
(視線が合わない・話ができない,ピクピクする,せん妄になった)
オピオイドの早送りをしないでベースアップだけしている
レスキュー量が少なすぎる──フェンタニル貼付剤を使っている人にモルヒネ注を
併用したら早送りしても効かない
■本当の難治性呼吸困難
治療目標を決める
少量のモルヒネ/オキシコドンで効果がない時の薬物療法
第4章 悪心嘔吐が取りきれない時
■Overview
■難治性ではないはずの悪心嘔吐──理由を見分けて対処する
胃に内容物が溜まっている
原因がわかれば治せる病態(頭蓋内圧亢進,高カルシウム血症)
見落とされがちなよくある原因(便秘と胃潰瘍)
crashed stomach症候群という病態
口腔カンジダ・口腔内が汚れている