施設で暮らす子どもの学校教育支援ネットワーク
出版社: |
福村出版 |
著者: |
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発行日: |
2018-12-05 |
分野: |
医療技術
>
介護/福祉
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ISBN: |
9784571420702 |
書籍・雑誌
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目次
- 序 論 本書の問題と目的
第一節 本書の問題と目的
1 研究の背景
(1)社会的養護の抱える課題
(2)施設入所児の教育保障
第二節 本書の研究方法
1 質問紙法
2 フィールドワーク
(1)学校と施設への調査
(2)フィールドとのかかわり
(3)フィールドワークにおけるエスノグラフィとエピソード記述
第一部 児童福祉施設で生活する子どもと施設ケアの課題
第一章 社会的養護について
第一節 社会的養育としての社会的養護
第二節 社会的養護の現状
第三節 児童相談所と児童福祉施設
1 児童相談所の役割
2 児童相談所と子ども家庭支援センター
3 児童福祉施設の役割
第四節 児童養護施設の状況
1 家庭的養育と施設の小規模化
2 児童養護施設での子どもの生活
3 多職種協働の場としての児童養護施設
第五節 社会的養護における「共同養育」システム
第二章 児童養護施設で暮らす子どもたち
第一節 児童養護施設入所児童の変化
1 虐待を受けた子どもの増加
2 障害をもつ子どもの増加
第三章 児童虐待とその理解
第一節 児童虐待とは
1 虐待の分類
2 児童虐待の現状と予防
3 トラウマとしての虐待と身体への影響
4 施設における虐待を受けた子どもへの支援
(1)トラウマへのアプローチ
(2)虐待を受けた子どもへのプレイセラピー
(3)児童虐待とアタッチメント
(4)アタッチメントとメンタライゼーション
(5)児童虐待と発達障害
(6)子どもの育ちと環境
第四章 社会的養護における連携・協働
第一節 ネットワーク支援における連携・協働
1 子どもの成長におけるcontainment
2 連携と協働
第二節 施設内連携・協働の難しさ
第五章 児童養護施設におけるケアワーカーと心理職の連携・協働
第一節 心理臨床と多職種協働
第二節 調査の対象および方法
第三節 結 果
1 調査対象者について
(1)ケアワーカーについて
(2)心理職について
2 協働実践尺度の分析
(1)ケアワーカー版の分析
(2)心理職版の分析
(3)協働実践尺度の経験年数比較
(4)経験年数と職場環境、個人内要因
(5)協働に影響を与える要因
(6)心理職の協働意識を高める要因
第四節 考 察
1 ケアワーカーと心理職の協働意識
2 協働と専門性
3 多職種協働の場としての自立支援計画
第五節 結 語
第二部 社会的養護と学校教育
第六章 施設入所児支援の課題
第七章 施設で暮らす子どもと学校教育
第一節 児童養護施設入所児の学びの難しさ
第二節 施設入所児の学校不適応
第三節 施設と学校の連携・協働
第四節 虐待を受けた子どもの学業に関する海外の研究
第五節 施設入所児の教育保障における教育委員会の役割
第八章 児童養護施設―学校連携の現状と課題―学校からの視点を中心に
第一節 問題と目的
第二節 調査方法
第三節 結 果
1 特別支援教育における子どもとの関係づくり
2 施設から来る子どもの数
3 担任の交代サイクル
4 施設と学校の「公的な連絡」あるいは「その他の連絡」体制
5 情報共有の問題
6 学校側から見た施設との協力・連携の課題
第四節 考 察
1 施設入所児と教師の関係づくりにおける特別支援教育の可能性
2 児童養護施設を校区にもつ学校の教育システムづくり
3 施設と学校の情報共有をめぐる問題
4 「施設―学校」連携における事例の共有化の意義
第五節 結 語
第九章 施設入所児の学校生活と教育保障―児童養護施設から見た学校との連携を中心に
第一節 問題と目的
第二節 調査方法
第三節 結 果
1 学校と施設の関係づくり
(1)小学校における連絡体制について
(2)中学校における連絡体制について
(3)「施設―学校」連携における管理職の重要性
(4)児童養護施設の多様化と相互理解の難しさ
(5)教育と福祉の融合による効果
2 情報共有と連携・協働の方法
(1)個人情報について
(2)情報の共有と引き継ぎ
(3)日常的連携の重要さ
(4)PTA活動、地域活動を通したつながり
3 施設入所児の教育保障
(1)付き添い登校について
(2)塾の活用と学習ボランティア制度
(3)職員による学習支援
第四節 考 察
1 個人情報について
2 学校の管理職と教育委員会の役割
3 教育と福祉の交流の可能性
4 被虐待児への学校対応
5 施設入所児の学習支援の課題
6 動的な営みとしての連携・協働
第五節 結 語
第一〇章 児童養護施設と学校の関係づくり―事例を通した分析
第一節 問題と目的
第二節 調査方法と事例の概要
第三節 経 過
第四節 考 察
1 施設と学校の連絡体制
2 校内連携におけるネットワーク型情報共有の視点
3 つながる発想とモディフィケーション
第五節 結 語
第一一章 施設における虐待を受けた子どもと教師の関係づくり―特別支援教育の実践を中心に
第一節 問題と目的
第二節 対象および方法
1 対 象
2 方 法
第三節 結 果
1 「問題の共視」による行事指導
2 コーチングを生かした上履き指導
3 特別支援学級の構造化による対応
第四節 考 察
1 夕顔小学校における「つながる発想とモディフィケーション」
2 子どもの行動スタイルを基盤とした生活指導
3 コミュニケーションの混乱に対する教室のつくり方
第五節 結 語
第一二章 児童養護施設を校区にもつ小学校の管理職交代と教育行政
第一節 問題と目的
第二節 方 法
1 調査1
2 調査2
第三節 結 果
1 調査1 子どもの行動チェックリスト
2 調査2 校長と教師への面接調査
(1)学校システムの変更と教育委員会の役割
(2)移行期における校長のリーダーシップ
(3)校長による配慮的コミュニケーション
第四節 考 察
1 二人の校長の異なるリーダーシップ
2 教員の人事異動と教育委員会の配慮
3 継続した教育実践を可能にするシステム的視点
第五節 結 語
第一三章 総括的討論
第一節 本書の総括
1 施設入所児の心理支援と社会的ネットワーク
(1)施設で生活する子どもたちの変化
(2)虐待を受けた子どもへの心理支援
(3)社会的養護における連携・協働
(4)児童養護施設における多職種連携
2 施設入所児と学校教育
(1)虐待を受けた子どもの学習困難と「施設―学校」連携
(2)「施設―学校」連携の現状と課題
(3)施設入所児の学びの場としての特別支援教育
(4)管理職(校長)交代の影響と教育委員会の役割
第二節 施設入所児の教育保障のために
1 社会的養護の変化と学校教育における新たな課題
2 子どもと教師の関係づくり
3 校区に施設をもつ学校の取り組み
4 教育委員会の役割
第三節 施設入所児への支援において示唆されること
第四節 本書の課題
1 施設のフィールド調査について
2 施設入所児への中学、高校における支援
3 専科進学の可能性について
【資料1】協働実践尺度(ケアワーカー版)
【資料2】協働実践尺度(施設心理職版)