緩和ケアで鍵となる研究 先を見通す背景(うら)読みスキル

出版社: 青海社
著者:
発行日: 2020-08-06
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784902249972
書籍・雑誌
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商品紹介

“見逃せない”の臨床論文が書かれたのには、しかるべき「わけ」があった!! 研究の背景を知って、先を読むための解釈力を鍛えるヒントがここにある。
第I部では『緩和ケア』誌で絶好評の「落としてはいけないKey Article」から見逃せない27の論文を、第II部では書きおろしで緩和ケアの歴史と著者自身の研究の歩みを収載。すでに発表されている論文から、いかに緩和ケアの未来を拓く“鍵”を探り出して日常の臨床に活かしていくか、そのスキルを紹介する。

目次

  • 第I部 丁寧に読んでウラを知る-緩和ケアの研究論文
    第1章 痛みについての研究
    1「万能薬」のステロイドは痛みに効くか?
    2 WHOラダーの2段階目はいらないのではないか?
    3 経口オピオイドの投与開始時に制吐剤の予防投与は効果がない?
    4 粘膜吸収性フェンタニルはタイトレーションをしなくてもよい?
    5 難治性疼痛にケタミンは本当に効いているのか?
    6 初回治療として神経障害性疼痛に特に有効なオピオイドはあるか?

    第2章 呼吸器症状についての研究
    1 ステロイドは呼吸困難に効くのか?
    2 風を送ると呼吸困難は和らぐか?
    3 今ある死前喘鳴に抗コリン薬は無効なのか?
    4 抗コリン薬は死前喘鳴の「予防」には有効か?

    第3章 消化器症状についての研究
    1 ガイドラインに従って制吐剤を選択するのは意味がない?
    2 消化管閉塞にオクトレオチドは効いているのか?
    3 終末期に輸液をするとよいことがあるのか?

    第4章 精神的苦痛・せん妄についての研究
    1 終末期せん妄に抗精神病薬は本当は効いていない?
    2「スピリチュアルペイン」に標準化した精神療法は有効か?
    3 激しい過活動型せん妄にベンゾジアゼピンは有効か?

    第5章 研究方法論(メソトロジー)がよく分かる研究
    1 臨床的に意味のある差って何?
      ─minimal?clinically?important?difference;MCID─
    2 治療効果を測定するのにNRSの変化よりいい方法?
    3 非劣性試験って何?
    4 緩和ケアではプラセボ効果ノセボ効果がやけに大きい?
    5 実臨床でどうしたらいいか分からないことは「心理実験」で。
    6 ランダム化試験はできないけど効果を推定するための方法は?
    7 ネットワークメタアナリシスは万能か?
    8「やめどき」研究とは何か?
    9 基礎研究と臨床の困りごとはつながるか?
    10 施策にもエビデンスは必要か?
    11 AIと行動経済学は緩和ケアを変えるか?

    第II部 緩和ケアの研究─どこからきて、どこへ向かうのか?
    1〈日本の緩和ケア研究の歴史〉
    日本の緩和ケア研究─来し方を知る
    2〈自分の研究を振り返る〉
    緩和ケア研究に関するナラティブストーリー
    3〈今後の研究〉
    今後必要とされる緩和ケアの研究とは?

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