ソマティックIFS(内的家族システム)療法は,タッチ,呼吸,ムーブメントなどの身体を使ったソマティック・セラピーの原理と,IFSの伝統的な枠組みを融合させた,新しい治療法です。本書で著者のスーザン・マコーネルは,IFSの利点と応用を広げる5つのソマティックな実践を紹介しています。ソマティックIFS療法の臨床応用としては,うつ,トラウマ,不安症,摂食障害,慢性疾患,愛着障害などが挙げられます。IFSの枠組みの中で,クライアントは,感情,知覚,信念体系をもち行動やメンタルヘルスに影響を与える,自らの内的世界の「パーツたち」を特定することを学びます。さらに,ソマティックな手法により,内的世界のさまざまな側面を認識し,自らの子どものパーツや管理者パーツなどと出会い,認め,ねぎらい,癒すことで,身体と感情の健康に調和をもたらすことを学びます。