言語機能系の再学習プロセスに向かって

出版社: 協同医書出版社
著者:
発行日: 2022-02-28
分野: 医療技術  >  リハビリ技術
ISBN: 9784763930590
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

4,400 円(税込)

商品紹介

本書は,失語症に対するリハビリテーション治療をテーマに,その障害を人間の神経機構と心理・文化・社会的な文脈とを橋渡しする高度に発達した言語機能系の障害として捉え,それに対するリハビリテーションの評価方法と具体的な訓練方法の流れを紹介するものです.

目次

  • 【第1章】言語治療の本質を理解する-言語治療という臨床の「場(トポス)」のダイナミズム
     1 日常の生活のなかのことば
     2 ことばによる対話的関わりと行為の生成論
     3 バフチンの言語論と対話論
     4 バフチン、ことばのカテゴリーと対話関係
     5 人間の精神を複数の機能連関としてみる視点
     6 ヴィゴツキーの言語と思考について
     7 言語学における日常言語学と言語行為論
     8 言語行為論から失語症のリハビリテーションを考える

    【第2章】言語機能系の神経科学の基礎-臨床のために不可欠な理解
     1 言語の神経機構
     2 言語と身体性の認知神経科学
     3 言語機能系

    【第3章】言語行為論からみた言語機能系の働き
     1 言語機能系の役割
     2 言語と行為
     3 言語機能系の評価
     4 言語機能系の訓練

    【第4章】言語機能系の再学習の臨床思考-現場の思考を伝える
     1 失語症の治療
      [症例1] 修正行為を繰り返す伝導失語症例
      [症例2] 自動性と意図性の乖離に対し音韻処理に関する多感覚情報の統合および
           変換課題を実施した重度感覚性失語症例
      [症例3] コミュニケーションにおける相互性にアプローチした
           発症7年経過した重度運動性失語症例
      [症例4] 発症後9年経過した軽度失語症(残遺失語)症例における意識経験と言語記述の分析
      [症例5] 発症後11年経過した重度Broca失語症・発語失行(失構音)症例に対する
           異種感覚情報変換課題の試み
     2 片麻痺、失行症の治療
      [症例1] 失行症(錯行為)
      [症例2] 左片麻痺
      [症例3] 右片麻痺
     3 発達障害児への支援
      [事例] 自閉スペクトラム症(ASD)児のコミュニケーションに対する介入経験

最近チェックした商品履歴

Loading...