市町村における児童虐待防止と支援のあり方

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2022-11-30
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753312146
書籍・雑誌
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商品紹介

虐待防止と支援の担い手として,市町村の果たす役割が急激に大きくなってきています。しかし,専門職が少なかったり経験年数の浅い職員が多かったりで,万全な配置がなされている現場は少ないようです。子どもや家族の支援にあたり問題が山積しているのに,ナレッジの蓄積がないため解決できず,思い悩む職員も増えています。
本書は,そうした状況を背景にアンケート調査を行った「市町村児童虐待防止と支援のあり方の研究会」が,その成果を共有すべく出版するものです。初心者から経験者までの市町村職員に役立つ,困難事例の対応のヒントやアイデアを提案しています。
悩んでいるのはあなただけではありません。どうすればよい支援につながるか模索している職員の皆さんに,元気を贈ります。

目次

  • はじめに

    第1章 児童虐待防止における市町村の現状と本研究会の目的
    第2章 アンケート調査とその結果
    第3章 困難事例への支援について【解釈編】
      コラム(1)国が示す市町村における子ども家庭支援の考え方
      コラム(2)ジェノグラム(家族図)について
    第4章 困難事例への支援について【対応編】
     事例1 転居を繰り返す家庭で,会うことができない
     事例2 暴力があっても虐待と認めず話し合いに応じない
      コラム(3)親への暴力防止のアプローチ
     事例3 ネグレクトのおそれがあるも支援を受け付けない
     事例4  児童の所属機関が保護者との関係悪化を恐れ通告をためらう
     事例5 身内しか知りえない内容の通告があった
     事例6 子どもにアザがあるが虐待か判断できない
     事例7 子どもの姿が全く確認できない
      コラム(4)コロナと虐待対応
     事例8   疾病による養育困難状況慢性化から生じる機関間の不調和
      コラム(5)ヤングケアラーについて
     事例9  「保護者が子どもを会わせない」という学校からの通告
      コラム(6)スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカー
     事例10 保健センターからの安否確認ができない乳幼児の通告
      コラム(7)乳幼児健診未受診児童への対応のフロー
     事例11 仕事のため子どもを夜間放置してしまうひとり親家庭
      コラム(8)海外の虐待の基準
     事例12 親に強いこだわりがあり子どもに偏った食事しか与えない
     事例13 親の養育能力が低くネグレクトが長く続いてしまっている
      コラム(9)ネグレクト家庭を支援するときの視点
     事例14 父からの母へのDV が続いており子どもへの影響が心配
      コラム(10)マルトリートメント(マルトリ)と子どもの脳への影響
    第5章 支援に必要な資源やサービス
      コラム(11)ペアレンティングプログラム
      コラム(12)支援に役立つ豆知識集
    第6章  現場でどう生かされたか――実務者の利用後のアンケートより

    参考文献・引用文献

    さいごに

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