周術期の臨床判断を磨くI 手術侵襲と生体反応から導く看護 第2版

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2023-02-01
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784260050777
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商品紹介

手術侵襲によって生体はどのような反応を起こし、それに対してどのような看護が必要になるのかを、循環器系・呼吸器系・消化器系への影響や創傷治癒過程、疼痛やせん妄、心理的反応といった側面から丁寧に解説している。また、看護診断や共同問題から看護計画を詳細に示している。周術期看護がよく理解できる1冊。

目次

  • 第1章 手術侵襲と生体反応
      1 生体は動的に恒常性を維持している
      2 手術侵襲と内部環境は相互に作用している
      3 術後患者の身体の変化を予測する
      4 生体反応の概要を理解する
      5 異化期における糖・蛋白・脂質代謝の変動を理解する
      6 循環血漿量の変動=細胞外液がサードスペースに動く
      7 ERAS®プロトコル

    第2章 循環器系への影響と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 術後の「安全」を確保して「安楽」を保証する
      2 共通する変化に個別の情報を重ねる
      3 循環血漿量を維持する反応を理解する
      4 傷害期では循環血漿量減少によるリスクがある
      5 転換期では循環血漿量増加によるリスクがある
      6 循環血漿量と血圧との関係を理解する
      7 個別の情報を重ねる
      8 看護診断「体液量バランス異常リスク状態」
      9 1日ごとの水分出納から循環血漿量の推移を把握する
      10 手術終了後から経時的に循環血漿量を観察する
     B 循環器系への援助を組み立てる
      1 個体の内部環境が循環器系への反応に影響する
      2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
      3 手術侵襲の大きさが循環器系への反応に影響する
      4 循環器系への影響を総合的に判断する
      5 術後における循環器系への援助
      6 循環血液量バランスを判断する
      7 循環血液量減少のリスクを判断する
      8 循環血液量増加のリスクを判断する

    第3章 呼吸器系への影響と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 共通する変化に個別の情報を重ねる
      2 全身麻酔による影響を理解する
      3 気道内分泌物が貯留することを前提とする
      4 気道内分泌物貯留の影響を理解する
      5 全身麻酔による換気──血流比への影響を理解する
      6 個別の情報を重ねる
      7 共同問題「RC:無気肺,肺炎」
      8 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
     B 呼吸器系への援助を組み立てる
      1 個体の内部環境が呼吸器系への反応に影響する
      2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
      3 手術内容が呼吸器系への反応に影響する
      4 呼吸器系への影響を総合的に判断する
      5 術前における呼吸器系への援助
      6 術後の呼吸器系への影響を判断する
      7 術後における呼吸器系への援助

    第4章 消化器系への影響と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 共通する変化に個別の情報を重ねる
      2 腸管の神経支配を理解する
      3 術後には腸管運動が一過性に停止する
      4 生理的腸管麻痺を前提条件としてとらえる
      5 術後の腸閉塞・イレウスを理解する
      6 個別の情報を重ねる
      7 共同問題「RC:麻痺性イレウス」
      8 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
     B 消化器系への援助を組み立てる
      1 個体の内部環境が消化器系への反応に影響する
      2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
      3 手術侵襲の大きさが消化器系への反応に影響する
      4 消化器系への影響を総合的に判断する
      5 術前における消化器系への援助
      6 術後の消化器系への影響を判断する
      7 術後における消化器系への援助

    第5章 創傷治癒の過程と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 共通する変化に個別の情報を重ねる
      2 術後のエネルギー代謝の変動を理解する
      3 創傷治癒のプロセスを理解する
      4 創傷治癒に影響する因子を理解する
      5 術後の創傷治癒への影響を理解する
      6 個別の情報を重ねる
      7 看護診断「手術部位感染リスク状態」
      8 術前・術後の栄養状態を評価する
      9 手術部位感染(SSI)を予防する
      10 ドレーンからの排液を促進する
     B 創傷治癒への援助を組み立てる
      1 個体の内部環境が創傷治癒に影響する
      2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
      3 手術内容が創傷治癒に影響する
      4 創傷治癒への影響を総合的に判断する
      5 術前における創傷治癒への援助
      6 術後の創傷治癒への影響を判断する
      7 術後における創傷治癒への援助

    第6章 術後の急性疼痛と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 共通する変化に個別の情報を重ねる
      2 痛みを理解する
      3 術後の急性疼痛は侵害刺激と炎症反応に起因する
      4 侵害刺激は伝達され大脳へ投射される
      5 侵害刺激に対する痛みの抑制系を理解する
      6 鎮痛が遅延したときの影響を理解する
      7 術後の急性疼痛に対する鎮痛法を理解する
      8 個別の情報を重ねる
      9 主観的感覚としての痛みを把握する
      10 看護診断「急性疼痛」
      11 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
     B 術後疼痛への援助を組み立てる
      1 個体の内部環境が術後疼痛に影響する
      2 手術内容が術後疼痛に影響する
      3 術後疼痛がもたらす影響を理解する
      4 術前に疼痛の影響を総合的に判断する
      5 術前における疼痛への援助
      6 術後に疼痛の影響を判断する
      7 術後における疼痛への援助

    第7章 術後せん妄と看護
     A 手術侵襲の影響を知る
      1 共通する変化に個別の情報を重ねる
      2 術後せん妄を理解する
      3 重篤化した術後せん妄の事例
      4 術後せん妄の要因を理解する
      5 個別の情報を重ねる
      6 看護診断「急性混乱」「急性混乱リスク状態」
     B 術後せん妄への援助を組み立てる
      1 術前からせん妄発症のリスクを確認し予防する
      2 術後せん妄の早期発見のために定期的にモニタリングする
      3 術後に確認した誘発因子を減少させる
      4 せん妄症状の観察と安全を守る援助

    第8章 手術侵襲と心理的反応
      1 手術は心理的反応を引き起こす
      2 ストレスの概念の変遷
      3 ラザルスのストレス理論と情動
      4 対処機制(コーピング)
      5 ソーシャルサポート(社会的支援)
      6 危機理論を理解する
      7 危機介入
      8 心理的反応に対する看護

    第9章 手術中の援助を組み立てる
      1 看護診断「周術期体位性損傷リスク状態」
      2 看護診断「周術期低体温リスク状態」

    第10章 手術前の援助を組み立てる
      1 NANDA-I看護診断「健康自主管理促進準備状態」:術前指導プログラム
      2 術前指導プログラムの内容に影響する要因を判断する
      3 術前指導プログラムの目標達成に影響する要因を判断する
      4 共通する術前指導プログラムに個別のアセスメントを重ねる
      5 喪失体験と悲嘆

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