日本語の文法障害の臨床
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目次
- 用語解説
I 基礎となる理論編
第1章 言語の特質とその障害
第1節 人間と言語
第2節 文で話すということ
第3節 文のしくみ
1 文の構成要素
2 文の基本構造
3 文のしくみの知識を臨床に役立てる
第4節 文の処理
1 統語構造の処理
2 文理解とワーキングメモリ
Quiz1~3
第2章 言語の獲得と喪失
第1節 発達性と後天性の言語障害
第2節 言語発達障害
第3節 失語症
II 文法・統語障害の理解編
第3章 特異的言語発達障害(SLI)の文法障害
第1節 ことばと認知の発達
第2節 文法・統語能力の発達
第3節 特異的言語発達障害(SLI)の文法・統語障害
1 特異的言語発達障害(SLI)の定義
2 SLIの文法・統語障害
第4節 SLIの評価と指導
1 文の評価
2 文の指導
CASE SLIを呈した事例の評価と指導
第4章 失文法――失語症の統語障害
第1節 失文法理論の発展
1 失文法の科学的究明の始まり
2 初期の失文法理論
3 近年の失文法理論
4 現代の失文法研究への転回
第2節 失文法を理解する――失文法の臨床症状
1 表出面と理解面の失文法
2 表出性失文法
3 受容性失文法――統語理解障害
第3節 統語処理の神経学的基盤
1 統語理解障害の病巣研究
2 統語理解の賦活研究
3 文産生の神経学的基盤の研究
4 今後の展望
第4節 原発性進行性失語の失文法
1 原発性進行性失語とは
2 原発性進行性失語を呈する疾患と背景病理
3 原発性進行性失語のタイプと病変部位
第5節 認知言語学から見た失文法
1 認知言語学の言語観
2 ラネカーの認知文法
3 言語事実と説明
4 認知言語学への期待
第6節 統語機能に関与する脳領域と神経ネットワーク
1 言語と神経ネットワーク
2 音声処理の脳内メカニズム
3 統語処理の脳内メカニズム
4 言語の脳科学の展望
III 臨床の展開編
第5章 失語症における統語の評価
第1節 統語障害の生活への影響
第2節 評価のプロセス
第3節 失語症の全般的評価
第4節 統語機能の評価
1 文の産生面の評価
2 文の理解面の評価
第5節 動詞の評価
第6節 認知機能の評価
第7節 評価のまとめと解釈
第8節 評価から治療計画の立案へ
CASE 失文法(表出性失文法,統語理解障害)を呈したブローカ失語
Quiz4
第6章 失語症における文の訓練
第1節 失語症の回復
第2節 文の訓練とその対象
第3節 文の訓練の視点
1 文処理過程全体の賦活――文刺激促通法
2 動詞・項構造の訓練
3 文構造の訓練
4 文法形態素の訓練
5 会話における文の実用化
6 認知機能と文の訓練
第4節 文の訓練の実際
1 文の訓練の原則
2 文の訓練の進め方
3 文の導入順序
4 文セットと絵刺激の作成
第5節 文の訓練の実施方法
1 機能訓練
2 文の実用化への介入
CASE 失文法(表出性失文法,統語理解障害)を呈したブローカ失語
Quiz5~7
付録 教材「絵カード」
Quizの解答
索引