医療判例解説 Vol.105 2023年8月号
出版社: |
医事法令社 |
発行日: |
2023-08-15 |
分野: |
医学一般
>
雑誌
|
雑誌名: |
|
電子書籍版: |
2023-08-15
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目次
- ●「病院内入院患者急変事例」
・開頭術後、鼻出血の止血や気道の確保を行わず経過観察のみとし、患者が急性呼吸不全と
なったのは注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例
京都地裁;令和4年3月9日判決
・COPD等の既往症がある患者の緊張性気胸の発症を予見して胸腔ドレナージ等、
適切な処置をすべき注意義務に違反したとして損害賠償を求めた事例
東京地裁所;令和3年6月30日判決
・頸椎前方固定術後に患者が低酸素脳症を発症して遷延性意識障害となったのは、
適切な検査・処置を怠った過失等によるとして損害賠償を求めた事例
東京地裁;令和3年4月8日判決
・肺炎の入院高齢患者が急変したのは、1時間ごとに吸痰を実施する義務を怠り、
2時間余りが経過して吸痰を行ったからなどとして損害賠償を求めた事例
名古屋地裁:令和5年2月22日判決
・異物が詰まって低酸素脳症に陥ったのは窒息の解除に必要な腹部突き上げ法を
行わなかった等の注意義務違反があったからとして損害賠償を求めた事例
名古屋地裁:令和5年1月27日判決
●「指標事例 3選」
・腰部交感神経節ブロックの際の説明義務違反、血管走行の確認義務違反、
手技上の過失等により対麻痺が生じたとして損害賠償を求めた事例
名古屋地裁:令和4年8月26日判決
・患者の子で患者と同居して診察していた医師が、脳梗塞を発症した患者を
適切な時期に転医させる注意義務を怠ったとして損害賠償を求めた事例
東京地裁;令和3年9月9日判決
・必要のない内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)の実施や実施後の不適切な術後管理等により
患者が死亡したとして損害賠償を求めた事例
大阪地裁;令和4年10月18日判決