目次
- 【特別インタビュー】介護教育の行方――介護のすそ野を広げる入門的研修と今後の展望
・吉田 昌司(厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室室長)
【序 章】介護教育の重要性――「現在」「将来」の自分・家族、そして社会のために
【第1部】 学校における介護の教育
◎第1章 小・中学生が学ぶ介護
1 体験から学びを深める介護の教育──相手を思いやり、支え合う心を育む
2 出張授業で介護の仕事の楽しさを伝える──子どもたちの興味を引き出す教育の実践
◎第2章 高等学校・専門学校等で学ぶ介護
1 自分のこととして地域を考える──入学時の気持ちを大切に、福祉・介護を学ぶ
2 福祉系専門学校等の教育の実際
【1】全国唯一、町立の介護福祉士養成校で、自治体と連携して人材を育成
・北海道介護福祉学校(北海道夕張郡)
【2】リアルな体験と最先端のデジタル技術を駆使し自主性と
柔軟性をあわせ持つ介護のスペシャリストを育成
・東北保健医療専門学校(宮城県仙台市)
【3】少し先の介護福祉士像を教育──ICTに使われず、ツールとして扱える人材を育てる
・東京福祉専門学校(東京都江戸川区)
【4】卒業後も末永く活躍するために、プラスのサイクルを構築する
・あいち福祉医療専門学校(愛知県名古屋市)
【5】経済的自立と社会的自立の実現──高等専修学校生を社会とつなげるために
・豊野高等専修学校(長野県長野市)
【6】介護の将来を担う人材を多数輩出 卒業生のネットワークを最大限に活用
・関西社会福祉専門学校(大阪府大阪市)
【7】病院・介護事業所を運営する強みを活かし、
専門性に加え、実践力を備えた人間性を育む
・麻生医療福祉& 保育専門学校 福岡校(福岡県福岡市)
3 「福祉留学」で生きた学びを実現する
──誰もが福祉を学べる場から広がる教育の可能性
◎第3章 介護福祉教育の本質と課題
1 介護福祉教育の根幹に関する考察
──人権と価値・専門性・人間関係の視点から
2 介護福祉における教育課程の変遷と課題
──介護の仕事に対する意識を高めていくために
【第2部】社会における介護の教育
◎第1章 介護事業者による介護の教育
1 企業内大学「SOMPO ケアユニバーシティ」による人材育成
──サービス品質向上と人材定着の実現
2 「年をとればとるほど幸せになる社会」の実現に向けて
──知見・エビデンスの集約から人財育成へ
3 生活の豊かさを支えるために
──制度の枠にとらわれず、職員や介護家族へ向けた研修を実践
4 マネジメント力を高める介護教育
──サービスの質向上と経営の安定化をめざして
◎第2章 企業による介護の教育
1 全国ビジネスケアラー会議で課題に取り組む
──企業の枠を超え、仕事と介護の両立を支援
2 介護離職しないための情報と心構えをセミナーで周知
──大切な従業員を守るために
◎第3章 地域による介護の情報発信
1 地域包括支援センターの役割と課題
【第3部】高齢期の介護と老年学
◎第1章 高齢期の幸福感とエイジズム
◎第2章 生と死を学ぶ場より──かけがえのない「いのち」の意味を問う
◎第3章 「心の介護」の教育──「仕事介護」と「家族介護」が支え合う未来へ