目次
- 内視鏡室のリスクマネジメント
― 目次 ―
第1章 内視鏡室における感染事故の予防と対策
1 清潔操作の心得
A 内視鏡を介して感染しうる病原体
B 感染経路
C 清潔さのレベル
D 感染防止策
E 患者から医療従事者への感染
2 内視鏡室における感染管理
A 感染管理(infection control)の基礎知識
B 感染管理の基本
C 機器・器具の清浄化
3 消毒剤によるスコープの洗浄・消毒
A 内視鏡検査による感染リスクと原因微生物
B 内視鏡検査終了からスコープ洗浄・消毒までの実際と注意点
C 消毒剤を用いたスコープ消毒における一般的注意事項
D 各種消毒剤の一般的特性と有害事象
E 適切なスコープの洗浄・消毒とクオリティアシュアランス
4 強酸性水による内視鏡の洗浄・消毒
A 消化器内視鏡に求められる感染予防の程度
B 汚染度の評価
C 強酸性水とは
D オーバーナイトの洗浄・消毒
E 洗浄・消毒の効果確認
5 内視鏡処置具の洗浄・滅菌
A 処置具の構造と洗浄・滅菌性
B 処置具の再処理工程
6 消毒作業中の服装・装備・注意点
A 洗浄・消毒時のリスク
B 洗浄・消毒作業中の感染の危険
C 消毒剤の副作用
D グルタルアルデヒドの曝露対策
E 洗浄・消毒作業の実際
7 内視鏡感染予防対策におけるコストベネフィット
A 内視鏡室における感染対策費用
B 処置具の再使用可能リユーザブル(リユース)製品とディスポーザル(ディスポ)製品のコスト比較
C 感染対策のコストベネフィット
第2章 内視鏡検査・治療に伴う偶発症の予防と対策
1 内視鏡に伴う偶発症の実態
A 内視鏡検査に伴う偶発症の実態
B 偶発症対策の基本
2 前投薬による偶発症
A なぜ前投薬(麻酔)により偶発症が起こるのか
B 前投薬による偶発症の法的側面
C 局所麻酔薬
D 鎮痙薬
E 意識化鎮静法
3 上部消化管内視鏡検査に伴う偶発症の予防と対策
A スコープ操作に伴う偶発症
B 生検に伴う偶発症
4 上部消化管内視鏡治療に伴う偶発症の予防と対策
A 内視鏡的粘膜切除術(EMR),ポリペクトミーに伴う偶発症と予防,対策
B 出血性胃潰瘍の内視鏡止血術に伴う偶発症と予防,対策
C 食道静脈瘤の内視鏡治療に伴う偶発症と予防,対策
D 異物除去に伴う偶発症と予防,対策
5 下部消化管内視鏡検査に伴う偶発症の予防と対策
A 挿入時における穿孔予防・疼痛の軽減
B 観察時の注意事項
C スコープの種類と疼痛
6 下部消化管内視鏡治療に伴う偶発症の予防と対策
A 内視鏡治療開始時の注意点
B 下部消化管内視鏡治療の偶発症とその頻度
C 偶発症を生じた病変の特徴
D 下部消化管内視鏡治療の偶発症に対する注意点と予防対策
7 ERCPおよび関連手技に伴う偶発症の予防と対策
A 内視鏡的逆行性胆膵管造影法(ERCP)
B 内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
C 超音波内視鏡検査(EUS)
8 内視鏡的胃婁造設術に伴う偶発症の予防と対策
A 経皮内視鏡的胃婁造設術(PEG)術前
B PEG術中
C PEG術後
9 消化管ステンティングに伴う偶発症の予防と対策
A 食道(噴門を含む)
B 胃(幽門)・十二指腸
C 大腸
10 腹腔鏡検査に伴う偶発症の予防と対策
A 術前
B 気腹
C トロカール刺入
D 観察,撮影
E ゾンデの挿入と操作
F 生検
G 脱気
H 術後管理
I 術者,助手の事故防止
11 気管支内視鏡検査に伴う偶発症の予防と対策
A 患者に対するリスクマメジメント
B 検査医あるいは助手のリスクマメジメント
12 内視鏡におけるインフォームドコンセント
A インフォームドコンセントとその必要性
B インフォームドコンセントの方法
C インフォームドコンセントの説明内容
D 説明文書と承諾書の実際
E 法律家の立場からみた説明義務ならびに説明義務違反
13 内視鏡におけるクリニカルパス
A 内視鏡のリスクマネジメントとクリニカルパス
B クリニカルパスとEBM
C クリニカルパスの3要素
D 各論
第3章 患者および検体取り違えの予防と対策
A 患者取り違え
B 検体取り違え
第4章 医療事故への対応と法的解決
A 事故への対応
B 迅速・適切な被害者救済