QDT 別冊 インプラント上部構造の現在PART3

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商品紹介

インプラント療法が、長期間にわたりきわめて高い予知性を示す治療法と認知され、歯科治療における有効な選択肢として定着して久しい。オッセオインテグレーションを獲得するためには、清潔な環境下における組織への侵襲を最小限とする慎重な術式が求められるが、ともすれば外科的術式がインプラント療法のすべてであるかのように重視される傾向にある。しかしながら、オッセオインテグレーションを10、20年あるいはそれ以上の単位の長さで持続して、患者にその治療の素晴らしさを享受していただくためには、上部構造の存在はきわめて大きい。すなわち、歯科技工士は支台装置としてのフィクスチャーにいかに正しく適合する、強固な上部構造を製作するかに腐心しなければならない。補綴処置を担当する歯科医師には、引き継いだその上部構造が口腔内の現実のフィクスチャーあるいはアバットメントにいかに正しく適合しているのか、また、咬合状態に調和しているのかといった観点から厳しく問題点を捉えることのできる眼と手指の感触を持つことが要求される。以前は咀嚼をはじめとする機能の回復に重きが置かれていたインプラント療法にも、審美性回復の波が押し寄せ、今まで以上に技工操作に高い技術が要求されるようになってきた。さらに、歯科インプラントの常識であった数ヶ月に及ぶ治療期間を大きく減ずるといった、治療の原則にまで立ち戻る必要がある治療法が臨床応用される状況に至っては、従前の技工操作の知識・技術だけでは対処が難しいものもでてきた。(「序文」より)

目次

  • QDT 別冊 インプラント上部構造の現在PART3

    ―目 次―

    1部 総論
    ・インプラントフィクスチャーの変遷と上部構造の最新コンセプト―EBMとNBMによってインプラント治療はどう変わるか―
    ・上部構造におけるネジおよびセメント固定方式の現時点までの変遷
    ・補綴主導の設計を踏まえたインプラント治療
    ・インプラント治療のための画像診断―とくに最新の三次元画像について―

    2部 インプラント上部構造製作の基本術式
    ・クラウン・ブリッジタイプにおけるセメントリテイン―アバットメントの選択と設計―
    ・クラウン・ブリッジタイプにおけるスクリューリテイン
    ・インプラント支台のオーバーデンチャー

    3部 インプラント上部構造の臨床応用
    ・外傷を伴った前歯部修復―Proceraシステムを用いたBranemarkインプラントシステムの応用―
    ・インプラントによる臼歯部咬合崩壊への対応と矯正治療への応用
    ・インプラント修復における多数歯欠損症例の審美的アプローチ
    ・下顎遊離端欠損におけるインプラント治療による咬合支持の有用性
    ・3DXマイクロCTとAGCクラウンを応用した前歯部症例
    ・歯科医師と歯科技工士のトータルコラボレーション
    ・上顎無歯顎症例に応用したエレクトロフォーミング・テレスコープクラウン
    ・POIシステムの現状と臨床応用
    ・審美修復におけるセメント合着の欠点をカバーした上部構造製作法
    ・オーバーデンチャーによるインプラント補綴
    ・審美修復における歯冠形態の調和
    ・インプラント治療における審美性への配慮
    ・エレクトフォーミング・テレスコープクラウンの上顎無歯顎インプラント症例
    ・アバットメントとフィクスチャーの適合からの解放
    ・Camlogインプラントシステムの臨床応用と技工
    ・インプラント上部構造の適合向上へのアプローチ

    4部 インプラント上部構造の将来展望
    ・デンタルCAD/CAMシステムとの併用
    ・即時負荷とCNCテクニックの上部構造製作
    ・インプラント上部構造製作におけるエレクトロフォーミング・システムの応用

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