目次
- 循環器検査のグノーティ・セアウトン
―目次―
1.虚血性心疾患
心筋虚血を診断する gold standardはあるか?
事前確率と心臓病診断の進め方
運動負荷心電図の結果を鵜呑みにすることなかれ
たかが運動負荷心電図されど運動負荷心電図:
運動負荷試験で気をつけるべきポイント
狭心症状のない運動負荷心電図のST下降
ほか
2.心不全
心不全患者のNYHAクラスIIとクラスIIIとを区別する
心機能検査だけで心不全の重症度を判定できるか?
安静時の左室駆出率から心筋収縮予備能は類推できない
左室収縮機能が保たれている場合の左室拡張機能は
どのように評価するか
BNPの正常値を考える:3つのポイントから
ほか
3.不整脈・失神
心臓突然死の予知における12誘導心電図の限界と新たな活用法
Brugada症候群の診断は心電図で可能か
Brugada症候群と12誘導心電図:食後のST-T偏位を検出する
加算平均心電図:標準12誘導心電図では捕捉できない
微小電位で何がわかるか
心拍変動解析による心疾患予後評価の有用性と限界
ほか
4.高血圧・血管機能
心血管イベントと血圧値:
血圧の日内変動を正しく把握して測定するには
仮面高血圧,夜間高血圧,仮面夜間高血圧:
診察外血圧測定の重要性
血管内皮機能検査の有効性とピットフォール
PWVとCAVI:高血圧の発症と心血管合併症の予測
末梢動脈閉塞疾患の検査:ABIのピットフォールと追加検査
5.心筋症・弁膜症
心筋症の画像診断:心臓MRIの遅延造影法
心尖部に潜む疾患を心エコー検査で見つけることができるか
エコー法による圧較差が実際と乖離する理由
心機能低下を伴う大動脈弁狭窄症の心エコーによる圧較差評価
安静時のみではわからない弁膜症の重症度:
負荷心エコー法の活用
ほか
6.心電図
誤った電極装着の心電図記録に,気がつくか
QT間隔の補正法:漫然とBazett法が使用されているが
それでよいのか
ST上昇は必ずしも心筋梗塞とはかぎらない
心アミロイドーシスの心電図所見:
左室肥大所見を示す症例が10数%存在する
7.冠危険因子・凝固・血栓・マーカ・その他
空腹時血糖とHbA1cだけでは,虚血性心疾患に多い隠れた
糖尿病や耐糖能障害を診断できない
コレステロール測定により,心疾患をどこまで評価できるか
LDL-コレステロール値だけで,すべての動脈硬化リスクを
評価できない
LDL-C直接測定法には積み残された課題もある
尿酸値と冠危険因子ならびにメタボリックシンドローム
との関係
ほか