医学教育 概論(3)

出版社: 現代社
著者:
発行日: 2009-10-16
分野: 医学一般  >  医学教育
ISBN: 9784874741375
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商品紹介

医師や看護師の仕事は、人間の生命を預かり、守る、やりがいのある、誇りをもてる仕事であるが、最近の医療界は医療ミスが続出し、厳しい状況にある。そのようなミスを犯さない、 実力のある医師になるには、どうしたらいいのか。本書では、医学生が大学での6年間、それぞれの授業や実習に、どういう観点から、どのように取り組んでいったら、医師としての実力をつけることができるのか、さらには日々の学生生活をどのように過ごしたら、 医師としての素質を養うことができるのかを、わかりやすく説いてある。本講座で医学生に向けて説く内容は、 論理的には看護学生にもそのままあてはまるので、医師を看護師に、医療実践を看護実践におきかえて学ぶことができる。

目次

  • 医学教育 概論(3)

    ―目次―

    第12課 医学部6年間の学びの全体像を描く必要がある 
     (1) 6年間の学びの全体像を説くのが本来の
         「医学概論」である
     (2) 「医学概論」の学びが6年間の学びの質を左右する
     (3) 大学のカリキュラムは医師への道を示す地図である
     (4) カリキュラムの歴史的変遷を概観する
     (5) 教養科目が大きく削減された現代医学教育
     (6) 一般教養の実力のなさが専門科目の学びを歪ませる
     (7) 「人間の病気」を専門的に学ぶ前に「人間」を
          学ばなければならない
     (8) 人間とは何かを学ぶに必須の一般教養科目
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 12 ―

    第13課 人間とは何かを学ぶ一般教養の重要性 
     (1) 一般教養の軽視が招いた医師の質の低下
     (2) 医師に必要な、人間が生きて生活している全体像の欠落
     (3) 基礎医学や医療倫理の学びだけでは
         人間の全体像は描けない
     (4) 人間は自然的外界・社会的外界との相互浸透によって
         生きている
     (5) 自然的外界との相互浸透の歪みが人間の
         生理構造を歪ませる
     (6) 人間を自然的外界の中に位置づける視点をもった
         ナイチンゲール
     (7) ナイチンゲールの視点は一般教養の学びによって培われた
     (8) 教養科目の現状から本来の意義を見誤ってはならない
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 13 ―

    第14課 人間は社会的存在であることを理解することが重要である
     (1) 一般教養の実力なしに専門科目の筋道を通した理解は
         不可能である
     (2) 人間は社会的存在である
     (3) 社会的につくられた認識によって生理構造が歪んでいく
     (4) 人間社会を学ぶための社会・人文科学系科目
     (5) 人間社会をイキイキと描くための学びの重要性
     (6) 人間社会の理解のために必要な歴史の学び
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 14 ―

    第15課 医師に必要な一般教養の実力を自ら養うには
         どうしたらよいのか 
     (1) 一般教養の実力養成は中学の教科書の論理的な学びから
     (2) 全体像を描きそれを把持して部分の学びに入るのが
         学びの王道である
     (3) 学問的一般教養の学びが科学的理論を求めさせる
     (4) 医学教育の欠陥の源流をウィルヒョウ『細胞病理学』
         にみる
     (5) 専門課程の全体像を概観する 
         ―「基礎医学」「臨床医学」「臨床実習」
     (6) 専門課程の全体像を理解する鍵となる医学教育の歴史
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 15 ―

    第16課 医学教育の歴史から説く専門課程の学びの王道 
     (1) 医学生がカリキュラムから描く医学教育の全体像
     (2) 問題基盤型学習では医師としての実力を
         つけることができない
     (3) 専門課程の全体像をつくるのに必要な医学教育の
         歴史と科学的医学体系
     (4) 臨床医学の前に基礎医学を学ぶ本当の意義を理解しよう
     (5) 医療実践の必要性から人間の正常な構造と機能は
         究明されてきた
     (6) ベルナールは、生理学は疾病解明のためにこそ
         必要であると位置づけた
     (7) 医学生が辿るべき学びの王道は「臨床→基礎→臨床」
         である
     (8) カリキュラムの中身のつながりの構造を明らかにする
         「医学体系」
     (9) 学問的作業によって構築された「医学体系」こそが
         専門課程の全体像となる
     (10) 専門課程の全体像とは「医学体系」の一般像である
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 16 ―

    第17課 科学的医学体系から説く専門課程の全体像
     (1) 「実力ある医師とは何か」のゴールを明確にして、
         6年間の学びの全体像を考える
     (2) 「臨床→基礎→臨床」の過程的構造を
         考えなければならない
     (3) 現代の医学教育論には体系的な科学的理論がない
     (4) 「医学体系」の一般像である専門課程の全体像を概観する
     (5) 病気には病気になる過程があるということの理解の重要性
     (6) 「病態生理」は病気へ至る全過程の一部にすぎない
     (7) 学問的に概念規定した「病気とは何か」「治療とは何か」
     (8) 正常な生理構造を理論化した「常態論」
         ―「生理論」との区別と連関
     (9) 基礎医学を総動員するだけでは常態論にはならない
     (10) 十九世紀に医学体系の構造の骨子を提示していた
         ベルナール
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 17 ―

    第18課 一般教養を土台とした専門課程の体系的学び 
     (1) 「医学体系」の構造論の理論的つながりを示す
     (2) 「医学体系」を表象レベルで描く
          ―専門科目の学びを全体像に収斂するために
     (3) 病気には外界との相互浸透によって
         生理構造が歪んでいく過程がある
     (4) 自然的外界との相互浸透の歪み
          ―自然的外界そのものが歪んでいる現代
     (5) 社会的外界との相互浸透の歪み
          ―現代社会がもたらす生理構造の歪み
     (6) 病気への過程・回復への過程の究明は
         学的弁証法によって可能となった
     (7) 医師の診断・治療実践の大本となる常態論
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 18 ―

    第19課 医師の実力養成に必須である基礎医学の学び 
     (1) ワークショップにみたハワイ大学方式のPBL概要
     (2) 症状へのアプローチに長けた日本の学生と、
         基礎医学の実力のある台湾の学生
     (3) 基礎医学の実力なしには臨床問題解決の実力はつかない
     (4) 医師は常態論における人間の内部構造を
         熟知していなければならない
     (5) 人間の正常な内部構造を学ぶ解剖学と組織学
     (6) 受精卵が人間の体の構造を形づくる過程を学ぶ発生学
     (7) 基礎医学で学ぶのは人間という実体の構造と機能である
      医学生の学び ― Propylaen zur Wissenschaft 19 ―

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