I.緊急輸血の大原則〜同型輸血にまつわる誤解〜
A はじめに〜緊急輸血の問題と「誤解」
B 緊急輸血が必要となるのは?
C 出血の評価
D 緊急輸血のために必要な手順
E 症例検討
II.製剤別の輸血のポイント
1.赤血球輸血の適応と実際
A はじめに〜輸血療法の原則〜
B 赤血球輸血の目的とは?
C 赤血球輸血の適応は?
D 周術期の赤血球輸血の考え方
E 赤血球製剤の選び方と投与量の決め方
F 赤血球輸血の問題点,注意点
2.FFP輸血の適応と注意点
A はじめに〜現状と課題は?〜
B FFP製剤と凝固因子について
C FFPの使用を判断するための凝固検査
D FFPの適応
E おわりに
3.血小板輸血の適応と実際
A はじめに〜現状と課題は?〜
B 血小板製剤の種類,保存法,投与法
C 血小板輸血の適応は?
D おわりに
III.診療科・状況別の輸血のポイント
1.小児科領域の輸血療法
A はじめに〜小児輸血の現状と課題は?〜
B 製剤分割の必要性と分割方法 〜安全な方法を考える 〜
C 早急に対応が必要な,新生児医療施設における
輸血管理体制
D おわりに
2.周術期の輸血療法
危機的出血が起きた!そのとき麻酔科医は…
A はじめに
B 術中の大出血は予測できるか?
C 周術期出血量が多くなる可能性がある場合への対応
D 急速な術中出血がある場合への対応
E 院内体制の準備と確認
F 術後の注意点
3.心臓血管外科手術における輸血療法
A はじめに〜現在の状況〜
B 赤血球輸血の基準
C 新鮮凍結血漿(FFP),クリオプレシピテート,
濃縮フィブリノゲン製剤の輸血基準
D 濃厚血小板製剤の使用基準
E 大量出血に関する早期の血小板製剤,血漿製剤の
積極的投与の有効性
F リコンビナント活性化第VII因子
G おわりに
4.肝臓外科・肝移植手術における輸血療法
A はじめに
B 肝臓外科手術の特徴
C 肝移植手術の特徴
D おわりに
5.産科領域の輸血療法
A 産科出血の原因と特徴は?
B 産科出血に対する輸血準備
C 産科領域での緊急輸血の開始
D 緊急輸血時の交差適合試験と血液製剤の選択
E 急速輸血時の注意
F 産科DIC
G 枯渇性凝固障害と消費性凝固障害
H 産科DICに対する凝固因子補充療法
I おわりに
6.術中大量出血時の輸血療法
A はじめに〜現状と課題〜
B 術中の大量出血はいかにして起こるのか(原因と病態)
C 術中大量出血時に行うべき検査値の評価
D 術中大量出血時の輸血治療
E おわりに
IV.輸血副作用の実際と予防・治療
A はじめに
B 原因血液製剤による副作用の発生頻度と特徴
C 輸血副作用の診断の仕方
D 輸血副作用の予防と治療
E おわりに
V.輸血現場でのQ&A
Q1 輸血によって,血液データはどれくらい
改善するのでしょうか?
Q2 血咳製剤の価格はどれくらいしますか?
Q3 血液製剤の投与速度はどれくらいが適切でしょうか?
Q4 慢性的な貧血の場合,輸血の開始基準は
どれくらいですか?
Q5 Rh陰性患者にRh陽性赤血球を輸血するのは
絶対にだめですか?
ほか