素行障害 診断と治療のガイドライン

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2013-06-10
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784772412766
書籍・雑誌
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商品紹介

素行障害(conduct disorder:CD)は,社会的な規範に対する反復的かつ複数の分野にわたる問題行動によって規定される疾患概念である。診断・評価にあたっては,DSMやICDに基づく診断が半構造化された基準にしたがって行われるべきであり,それに加え本書では,下位分類を評価するCDCL(conduct disorder check list)の有効性を示す。治療については,まず性非行に対する自立支援施設での治療教育プログラムの成果を明らかにする。さらに,CDに対する治療・援助は一機関のみでは難しい。そこで地域専門機関の連携システムの設置と,それを通じた複数機関による介入を紹介する。そして,地域専門機関への調査から,その連携システムには,医療的な評価や高度の治療が求められることも明らかにされた。 本書では,これらの研究成果を導入した,素行障害に対する診断と治療のガイドラインを示す。

目次

  • 素行障害 診断と治療のガイドライン

    ―目次―

    1章 素行障害の概念
    1.非行概念の有効性と限界
    2.疾患概念としての「素行障害」成立史
    3.各種臨床における素行障害の枠組み

    2章 素行障害の評価・診断
    1.素行障害の評価・診断
    2.素行障害の医学的診断基準と評価尺度
    3.素行障害の併存障害
    4.注目すべき要因

    3章 素行障害の治療
    1.素行障害の治療
    2.医療機関による介入
    3.児童相談所による介入
    4.地域保健機関による訪問支援(ひきこもり支援を中心に)
    5.地域連携 a)市川地区および大分地区における取り組み
    6.児童自立支援施設による介入
    7.少年院による介入
    8.モデル的取り組み a)マルチシステミックセラピー:
       Multisystemic therapy(MST)

    4章 事例
    1.背景に虐待を認める小児期発症型素行障害の事例
    2.広汎性発達障害を併存障害にもつ素行障害事例の入院治療
    3.注意欠陥/多動性障害を併存障害にもつ
       素行障害事例の外来治療
    4.入院治療を必要としたDBDマーチを認めた
       注意欠陥/多動性障害事例
    5.長期のひきこもりと家庭内暴力を認めた事例
    6.児童自立支援施設から地域への復帰が困難であった事例
    7.性的非行を認めた素行障害女児への介入
    8.警察および司法機関との連携に工夫を要した事例

    5章 今後の展望と課題
    1.今後の課題

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