近年「健康危機管理」についての関心が高まっており、新カリキュラムで、も強調されたことをふまえ「第5章健康危機時の管理」を新たな章として追加しました。災害時の保健師活動だけではなく、災害発生前から、回復期の保健活動までおさえた、実践を意識した解説となっています。 保健師活動の基本には、地域で生活する人々の健康問題にアプローチし、病気や障害をもたない暮らし、あるいは病気や障害をもっていても暮らしやすい地域にするという地域看護活動があります。本書『公衆衛生看護管理論Jでは、その方法として保健師の行う地域診断、保健福祉計画の策定、予算化、そして実施・評価までを具体的に記述しました。 保健師が行う地域診断の実際を通して、地域の特性や地域住民のニーズの把握方法、そして施策化までを詳述しました。地域診断から事業化までが具体的にイメージできます。 自治体の行う保健福祉事業計画の策定と予算化のしくみ、さらに実施から計画の評価・見直しを取り上げ、その流れにおける保健師の役割を学習します。