精神分析の学びと深まり

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2014-04-14
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753310722
書籍・雑誌
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商品紹介

実践とかけ離れた精神分析は、臨床理論としての実質を欠いている。その場合「精神分析はなんぼのものか」と言えば、それは見掛け倒しであり、外出用の衣装の一つに過ぎない。著者が英国タビストック・クリニックで出会った精神分析は,日常と密接にかかわり、生きることそのものに根ざし、普遍的な魅力を持つ実践であった。精神分析はフロイト以来大きく姿を変えつつある。既存の実践や理論のあるものは、時代とともになくなる運命にあるのだろう。しかし、それらが消滅しても、情動経験の中に自ら没入し、内省するという精神分析の「実質」は、揺るぎないのである。気鋭の臨床家が臨床実践から一歩離れた地点で、心の臨床家の専門性を支えるものとしての精神分析の実質を熱く論じる。

目次

  • 精神分析の学びと深まり

    ―目次―

    イントロダクション
    第1章 精神分析ってなんぼのもん?
    第2章 心理臨床家の自立について─内省と観察の営みとしての
         精神分析の学び、そして深まり

    パート1 精神分析を学ぶこと
    第3章 フロイトとその現代的意義
    第4章 子どもの精神分析と「小さき者」に向き合うこと
         ─クラインの軌跡を追って
    第5章 精神分析と自閉症を持つ子どもとの出会い
         ─タスティンにみる精神分析の神髄
    第6章 精神分析臨床の革新─ビオン概念の臨床活用
    補章 開かれた対話─精神分析学会における討議から

    パート2 精神分析を深めること
    第7章 メラニー・クラインの「児童分析」のインパクト
    第8章 言葉を用いて考えること
    第9章 精神分析的心理療法における「共感」の意味
         ─A personal response
    第10章 解釈を考える
    第11章 〈人間世界〉への参入─虐待を受けた子どもと発達障害の
         子どもへの精神分析的アプローチ
    第12章 美と精神分析
    補章 大震災と詩─おわりに代えて

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